2010/10/24

アンコールワット日本語コンテスト

カンボジア国内でも日本語教育が盛んなシェムリアップの町で
初めて日本語のコンテストが開催されました。

シェムリアップで日本語教師をしている在住日本人を主に活動を
行っている、アンコールワット日本語教師会主催です。
プノンペンで開催されているスピーチコンテストとは違い、この
コンテストでは、朗読とスキット(寸劇)が課題となっています。

スナーダイクマエの先生、ソチアも教師会のメンバー。
私は日本語教師ではありませんが、メンバーに入れて頂き、微力
ながらお手伝いさせて頂きました。

会場はシェムリアップの町から少し離れた「アンコール大学」。
孤児院からは、朗読の部(9年生以下の部)にウーイとラタナーが、
そしてスキットの部には、サイハー・スレイニー・リャンサイの3名が
グループとなり出場しました。
3組とも予選を無事に通過して、出場に至りました。

出場した5名。
リハーサルを終えてリラックスした表情。

ラタナーは「浦島太郎」の朗読。

ウーイは「竹取物語」の朗読。

そして高校生の3名はスキット「会えてよかった」を発表。
このスキットは、すべてこの3名で考えたストーリーです。
内容は、小学校で同級生だったサイハーとスレイニーが高校生になって
再会、そのときスレイニーの自転車がパンクし、サイハーが助けてあげ
ながらデートの約束を取り付ける、というものでした。
リャンサイは自転車修理屋のおじさん役(笑

3組とも練習の時よりも堂々と舞台で日本語を披露していました。


結果は残念ながらいずれも優勝を逃しましたが、これまでコンテストといえば
プノンペンまで行くしかなかった私たちがこの町でこういったイベントに参加
できて本当によかったです。

私の感覚ではありますが、これまでの卒業生と比べるとやや日本語レベルの
成長が遅い今の子どもたちにとっては、スピーチと言う高度な内容を求められる
コンテストの前にまず今回のようなコンテストに出場する経験をもてることは
いいことなのではないかと思います。

また開催に向けて、何カ月も前から教師会の先生方が苦労して準備されて
いました。
そして孤児院を長年支援して下さっている、写真家・足立君江さんからは
コンテスト開催にあたり寄付金のご協力を頂きました。ありがとうございました。


そうそう、最後になりますがうちのソチア先生は翻訳・通訳と大活躍だったん
ですよ。
募集要項、告知チラシ、司会の台本などなどほとんどの翻訳を彼が務めた
のですが、本人いわく「翻訳作業が大好きなのでこれからも機会があれば
挑戦したい」とのこと。
司会の女の子と最終の打ち合わせをするソチア。
裏方に徹していました。

また来年ももっと多くの子どもたちがこのコンテストに挑戦してくれたら
いいなーと思いました。

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