2018/02/12

福祉局から査察の方が

いつもは子どもたちや卒業生の様子をお届けするブログ記事が多いのですが、
今日は私たちスタッフが何をしているのか、少しご紹介したいと思います。

今朝は福祉局からの査察でした。
ここ数年、福祉局の指導は回数も内容も増えてきています。
私たちはその指導にそって足りない部分を補う努力をしています。

施設設備、教育内容に関しては皆様からのご支援のおかげもありかなり充実
していて、高い評価も得ています。

設備や子どもたちへのルールなどについて説明してくれているソカー指導員主任。

子どもたちの住む部屋、日用品の配布状況や衛生環境についてもチェックがあり
ました。

細かい話ですが、石鹸や歯磨きセットなどはすべて一つのバスケットにまとめ、
各自に配布しており、福祉局の方も深くうなづいてくれていました。

そしてスタッフの働くオフィスの中で、どのような資料を作成しているのかも
確認。
常備薬などもチェックもありましたが、さっと見るのではなく、どのような
医薬品を置いているかも細かく見てくれていました。

この写真のような確認作業の前に、細かく多くの質問事項があり、ひとつひとつ
私とソカー主任で回答をしました。

例えば、問題を何度も繰り返す子がいた場合、ここから追い出すのか?という
ような、具体的な質問もあります。
うちの場合は、まず子どもへの直接の指導を繰り返し行うこと、またそれに
ついて他の子どもたちと情報共有すること、そして村にいる肉親(うちの場合
虐待児が多いので、実の母やきょうだい)に連絡を取り情報共有し、必要に
応じて肉親にも面談に来てもらうことで状況の改善を図っていると伝えました。

その他にも子どもたちの受入れの際の書類が整っているか、その他施設運営
管理に必要な細かな書類がまとめられているかもすべてチェックされます。

事務的な話からこういった具体的な教育の方法に至る様々な質問をされる
中で、ソカー主任がしっかりと回答してくれ、わたしは少し補助的に話すのみ
だったのも、昔とずいぶん変わったなあと感じました。

その後抜き打ちで子どもたちへの直接の聞き取りもあります。
前回は小学生たちでしたが、今回は中学生3名に聞き取り調査がありました。
これは私たちスタッフの回答と子どもたちの話に矛盾がないかを調べるもの
のようです。

最終的に私たちの施設の評価点は86点あまりでした。
前回から5ポイント以上上がっていましたが、これはひとえにソカー主任の
努力のたまものです。
福祉局から査察があり、指導をもらうことで彼自身が改善点を見出し、日々
取り組んでくれているおかげだと思います。

トータルで3時間ほどの査察でしたが、ソカー主任には充実の表情がみられ
ました。

今日の査察をふまえ、子どもたちの住環境、教育環境をさらに充実して
いけるようにしたいと思っています。

ということで、なかなか見えづらいわたしたちの地味な仕事を今日はお届け
しました。

にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
ランキングに参加しています、クリックして頂けたらうれしいです★
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

【スナーダイ・クマエ公式HP】←こちらもご覧ください。
支援をお考えの方
グッズ購入をご希望の方

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::


1 件のコメント:

  1. 政府が査察するなんてびっくりしました。滞在二年、政府関係者の悪いことを聞く機会が多いので、「あれっ」て感じです。善意に解釈した場合、「それだけ熱心なのにカンボジアの社会は(政治家を含め)なぜ進展が遅いのだろう、なんて思っちゃいました。

    返信削除