2024/03/14

モニタリング対象児童との面会 3

 今月最後のモニタリング。

先に紹介した子どもたちの村とは正反対に40kmほどの村に行って

きました。

この時期のカンボジアは本当に暑くて、ただ村に行くだけなのに体力が

奪われます。


今回は4きょうだいでおなじみだったうちの3名、チェイン、キア、スレイオン

です。長兄のトラーは、町にある高校に進学することを希望し、家庭の環境は

改善されているものの本人の意思でスナーダイ・クマエに残りました。


子どもたちが帰還してからは、お母さんが手工芸のカゴ編みを始め、市場で売って

収入を得るようになっていました。

新しいお父さんは田畑を所有しているので、暮らしには大きく困っていません。


ただ、3人の表情、態度を見ていると規則正しい生活、自習などがきちんとできて

いるのか心配でした。

お母さんに確認すると、3名ともに怠惰な面がありつつ洗濯や掃除などはそれなり

にやっているが自習はかなり怠っているとのことでした。

また、チェインが16歳になっているためIDカード作成が済んでいるか確認した

ところ、お母さんがどうすればいいのか分からないと言います。

役所に持参する書類を説明し、すぐに取得するよう促しました。



こちらの家庭は経済的な不安はほとんどないのですが、保護者が子どもに

うまく教えられていないことも多く、せっかくスナーダイ・クマエで身に

つけたはずの習慣が薄れていることを感じました。

お母さんが子どもたちを大切に思う気持ちはいつも話していてよく分かります。

カゴ編みをすることで少しでも収入を増やそうとしている気持ちも伝わって

きました。

子どもたち3人には、お母さんに何もかも頼るのではなく、協力してお母さんの

家事などの負担を減らすように話しておきました。

もう少しお母さんの気持ちを考えられるように、これからも促していこうと

思います。


脱施設化政策の下で施設から家庭に帰った子どもたちですが、一緒に暮らして

いたこともあり、これからもこうして見守っていきたいと考えています。


児童福祉政策の方向性は年々明確になってきてはいるものの、そのために増える

費用の負担は政府からありません。

そこは私たちとしても頭の痛い部分ではありますが、子どもたちのこれからの

一助となる活動を今後も継続していくつもりです。



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