2014/11/27

一緒に考える

ある日の自習時間。

私はチョムランの日本語スピーチの発音練習にお付き合いしていました。

その後ろのテーブルでは数名の子どもたちが自習。
みんなでなにやら話しています
自習時間の私語は厳禁。
でも今日はいいんです。
みんなで問題の解き方について話していたから。

以前(といってももう10年ほど前かな)の自習時間ではみんなが黙々と、他の
人のことは関せずで勉強していました。
自習だけじゃなくて、語学の授業中も、作業中もいつも個々でしか物事を
考えないので、例えば新しい単語を知らない子がいても知っている子は
決して横からこっそり教えることはありませんでした。
でも先生に「これわかりますか?」と訊かれると、自信満々に「はい!わかり
ます!」というのです。

私はこの光景を見るたびに違和感があり、知ってる子が知らない子に知識を
わかちあえばいいのにと思っていました。

そんなことを意識しながら日々の指導をするわけです。

きっかけはいくらでも日常に転がっているわけですから、そこにひとつ魔法の
言葉を加えます。

「こうすればみんなが●●くん(ちゃん)のこと親切って思うよ。
                そしてお母さんもみんながそうなるとうれしいな。」


みんなで一緒に、というのが基本のスナーダイ・クマエにはこんな裏側の
積み重ねがあったりするのです。

自習時間の私語はいけないけれど、その基本ができた次の段階には
できることがまだまだたくさんあるので、規則を厳密に守ろうとするばかりに
そのできることの芽を摘みたくないなと思っています。


こっちはちびっこ組
小さい黒板に何かを一生懸命描いているトン。
よく見ると勉強に何も関係ない模様が・・・・(笑

私の視線を察知して、さっと手で消して何もなかったような顔で勉強モードに
戻っていきました。

それでいいんだと思います。
口やかましくいうことも時には必要なのだけれど、子どもだってなにがよい
ことで悪いことなのかは一定理解しています。
自分ではっと気付いたときにはそっと見守っておく余裕も大人は持ちたい
ですね。

何回もやったら叱りますけど(笑


これもなんでもない私たちの日常です。



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