例年は夏に行われる高校卒業試験。
カンボジア全国一斉に行われ、昔のようにカンニングは当たり前ということがなくなってからずいぶん経ちます。
昨年は新型コロナウイルスのことがあり、感染拡大防止措置として半年ほど学校が休校になってしまったので、授業のほとんどはオンライン、塾にも通えませんでした。
そんな中で卒業試験も当初は行われる予定が中止となり、中学高校3年生は無条件で全員合格ということになりました。
ラッキーといえばラッキーなのかもしれませんが・・・複雑です。
スナーダイ・クマエでは高校３年生のヤーンとオンの二人が無事に卒業証明書を受け取りました。
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| 二人ともうれしそうですね |
実はこの二人、高校生になったばかりのころは犬猿の仲で・・・笑
目も合わせないくらい険悪な雰囲気があったのですが、スタッフが根気強くミーティングを行い、ゆっくり時間をかけて協力していく姿勢に変わっていったんです。
この年頃の子に強制するような言い方をしても余計に反発するだけなので、二人のことを議題にするわけではなく、その都度「協力すること」「年長者と年少者の役割」「身近な人との関係づくり」などをテーマにして子どもたちの考えを聞き出すという作業をしてきました。
私たちのそんな積み重ねもある中で、二人がこんな表情で一緒の写真に収まってくれているのが本当にうれしいです。
これからオンはおじさんの家から職業訓練校に通い、ITの勉強をします。
ヤーンは同じ学校で調理の勉強をすることになっていますが、彼女は本当に身寄りがないのでスナーダイ・クマエにそのまま暮らすことになりました。
職業訓練校入学の手続きや、今後のサポートもスナーダイ・クマエで行います。
ということで、二人はプレ卒業というような形でまだ私たちは彼らに関わっていく予定です。
子ども一人を受け入れるということは、ここまでサポートをして社会に送り出すという責任を伴っていると受け止めています。
そしてその後はほかの卒業生たちと同様に社会人として私たちとの縁が切れずに、気軽に施設に遊びに来られるような関係づくりをしていきたいと思っています。
二人がこれからどんな大人になっていくのか、まだまだ楽しみは尽きません。
長期的に落ち着いた気持ちで子どもたちとこうして接することができるのも、応援してくださる皆様のおかげです。
今年もこうしてご報告できることをうれしく思っています。
いつも本当にありがとうございます。
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卒業おめでとうございます 犬猿の仲も 今は楽しい思い出に、沢山の事を経験し学んでください。
返信削除コメントありがとうございます。
削除思春期は色々とありますが、卒業生になればみんなおなじときを過ごした仲間になりますね。
他の卒業生の先輩たちとともに、これから社会で学び着実に生きて行ってほしいと願っています。