2014/11/15

小学校の取り組み

カンボジアの小学校、農村地帯にたたずむ小屋のような学校を
想像される方も多いのではないでしょうか。

うちの子どもたちが通うワットボー小学校は徒歩10分以内、
シェムリアップ市内のほぼ中心にあります。
いわゆる町の学校です。

私がここの管理を始めた2000年ごろは多く集まった支援物資の
文房具などをよく学校にも寄付させて頂いていました。
(支援者の了解済み)
私たちの支援者の方が所属されているライオンズクラブからの
支援でトイレ建設もされたりして、校長先生とも顔見知りです。

そんなワットボー小学校は教育設備の整備に熱心な校長の下
どんどん整備されて行く中で、市内で一番のマンモス校になって
います。
数年前に聞いた話で6000人以上の生徒がいるとのことでした。
教師も優秀な人が多いとの話や、遠方から通う子ども達には
スクールバスもあるとのことで年々生徒が増えていったのだと
思います。

そして今年も子どもたちが学校から寄付をもらってきました。

文房具や制服5名分


うん?

学校から??

寄付???


ですよね?(笑

そうなんです、昔は寄付をさせて頂いていたうちが今では学校から
文房具や制服などを頂くようになっています。

これは教師が生徒宅を訪問し、できるだけ継続して学校に通える
ようにするための取り組みだそうです。
より貧困度が高いと判断された家庭にはお米や現金も寄付されて
いるとのことでした。

学校側が子どもたちに学校に来てほしいという気持ちを持っている
ことがわかりますね。

いつも訪問者の方に言うことなのですが、私の発信する情報は
あくまでもここにいる子どもたちとの生活を通じて得たものです。
すべてのカンボジアの学校がこういう取り組みをしているのではなく、
むしろブログに取り上げるほど珍しいことだとご理解下さいね。

またこの他に学年で成績が優秀な子には毎年表彰があり、賞品も
もらえるようになっています。
これは子どもたちの通う学校ではずっと昔からありました。


そして・・・
じーてーんーしゃーーーーー
今年は自転車まで寄付されました。

これもうちにとってはとてもありがたいもの。


私がここに直接かかわるようになってもうすぐ15年。
海外の支援に依存するスタイルから自分たちでできることをしていこうと
いう姿勢への変化を感じますね。
もちろんこの寄付の背景には、学校に海外の方からの支援があるかも
しれないとしても、です。
もっと生活水準が低かった頃は学校や団体への寄付を上層の一部の人が
とってしまうということが多かったと思います。(私の主観です)
今はない人々に分けていこうと言う余裕がでてきたのかなと思うんです。

子どもの成長もそうですが、社会が変化するということ、特によい方向に
変化するには時間を要します。


このような支援を受けた子どもたちが大きくなる頃にやっとその成果が
見えてくるくらいの気持ちでいたほうがよいと思います。
誰かから受け取ったもの、その気持ちを心で感じることができたら、いつか
自分も他の人にという思いが生まれやすいのではないでしょうか。

そしてそんな気持ちを持つためには、頂いたものを大切に使うことを
いつもそばにいる私たちが子どもたちに伝えていく必要がありますね。



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