2013/09/20

種があるから芽が出るのです

数年前に先生が辞めてしまったことで現在休止中の日本語教室。
それでも子どもたちの勉強意欲は衰えていないようです。

春と夏に企画される「地球の歩き方ボランティアツアー」では2日目の
午前中に日本語教室がひらかれます。
日本語教師経験者による授業準備があり、その資料をもとにして
参加者の皆さんが子どもたちをレベル別に指導してくれます。

この授業、今年から始まったのですが、最近の子どもたちに変化が。

夏休み中の今、午前中は自分たちで日本語教室を開いているのです。
昨日はその様子を見てみました。

先生はルティアかな?
最初は小さい子に楽しく単語を覚えてもらうというものでした。
ビンゴゲームにしてやる気を高めます(笑

野菜の名前を覚えましょう、的な?
次々にビンゴ!となるちびっこたち、楽しそうです。
最後に景品のアメをもらっていました。おにいちゃんたち、自分のお小遣いで
買ったアメを・・・優しいです。

ゲームに参加してない私も「ビンゴ~」というと苦笑いしながらアメをくれました(笑
が、小さすぎてまだゲームに参加させてもらえないサイがいたので、その
あめちゃんはサイに。にっこり笑ってうれしそうでしたよ。

そのあとは食堂に移動して、会話練習にいそしんでいました。

小さい子の声で日本語が聞こえるとかわいいです



それで終わりかなと思っていたら、今度は大きい子による大きい子のための
日本語教室。

子どもと思ってナメてはいけません。

「動詞は何グループまでありますか?」
「1グループから3グループまでの動詞を黒板に書いて下さい」

日本人には動詞が3グループにわかれることなんてわからないですよね?
外国人が学ぶ時は日本人の国語とは違った方法で覚えていくんです。
動詞と形容詞は語尾が変化するので大変です。
それを覚えるためにはまずこのグループ分けが大事。
日本人は自然に変化を覚えるので意識していないことです。

先生はラタナーとチョムラン
ちょうどこれを先日のボランティアツアーで教えてもらったようで、復習を
兼ねての内容になっていました。
教え方を覚えているということは観察力と記憶力もあるということなので
いつの間にこんなに成長していたのかと驚きました。

よくツアー参加者の方に「1回の訪問で貢献できることなんてないの
ではないか」と質問されることがあります。
そんなことはありません、種を落として行ってくれたおかげで芽がでて
きているんですよね。

芽が出る土壌を作るのは私やスタッフです。

周りの大人が役割分担をしっかりすることで子どもの成長をサポート
できること、日本語教室を見ていて強く感じました。

先生がいないからしない、できない、ではなく、いないならどうすれば
自分の満足できる状況になれるのかを考える。

日本語を教えていることに驚くよりも、そんな自主性が育っていることに
喜びを感じた時間でした。

2 件のコメント:

  1. とっても素敵なお話ですね。子供たちって素晴らしい。私もいつか私も種を落とせるといいなぁ~と思いました。
    AHFCに寄付をしています。そのうち、病院の方に訪れてみたいなと思っているので、その時に予約を入れてスナーダイ・クマエの施設訪問もしてみたいです。

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  2. もしあたしも種を植えられていられたのなら嬉しいです…。子供たちがんばれ!日本にいても子供たちのことを思っています。一回しか会ってないのに。。。

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