2010/09/15

社会福祉局から

スナーダイクマエ孤児院は1998年にカンボジア内務省に
ローカルNGOとして登録をしていて、国内での活動を
正式に開始しました。

今日は社会福祉局より2名の調査員が来て、孤児院の見学を
していきました。

どうしてこの施設を知ったのか訊いてみると、社会省に
登録を済ませているいくつかの施設を巡回している間に
ここの話も聞いたということ。
まずは内務省から出されたローカルNGO登録の証明書を
見せました。

いくつかの質問に答えたあと、実際に院内を見たいということ
だったので、指導員のサォピーアと一緒に説明をしていきました。

彼らの関心は、子どもたちが適切な環境に置かれているのか、
施設の衛生管理などはきちんとしているのか、子どもに対する
スタッフの数は妥当か、などでした。

まずは台所を説明しましたが、普段から清潔に保つよう調理
スタッフに指導しているので突然の訪問でも問題ありません。
整理整頓のできた調理場のフロアに感心しながら話を
聞いてくれていました。
洗濯干し場から養鶏場に案内し、細かい説明はすべて
サォピーアに任せます。















ゴミの分別を行っていることなども話しながら、施設の
内部もすべて説明しました。













(内部の写真は公開していないので、写真はここまでです)

私は途中で用があったので離れたのですが、あとで
サォピーアに訊くと、特に指導することはないと言われた
そうです。

ただ、内務省登録だけでは十分ではないので、社会省
への登録もするようにということで、必要者類やプノンペンの
担当者の連絡先などの資料を置いていってくれたとのこと。
現在、指導員のデットが必要書類を整えているところです。

登録が済むと、衛生教育などの講習会がある場合、施設にも
連絡を入れてくれるということなのでできるだけ早く登録を
済ませたいと思っています。

6 件のコメント:

  1. こういうときに日頃の丹精が物を言うのでしょうね。
    登録等の手続きは煩雑そうですが・・・

    NGOと国の機関は基本的には接点は無いのでしょうか。
    位置づけとしては対極かもしれないですが
    同じ目的や方向性ということで連携したりはあるのかな。
    こういう社会の仕組みに疎いので教えて下さるとありがたいです。

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  2. みんなで日頃から掃除したり治したり作ったりしている
    からこそ安心してサォピーアさんに任せられるんですね。

    内務省と社会省との横の繋がりが無いのは、先進国である
    日本のお役所ですらそうなんですから仕方ないのかも。

    内務省はNGO法人の認可、社会省福祉局は福祉行政を
    管理しているので双方への登録が必要なのかな。
    内務省で認可する時に、社会福祉局への申請を指導して
    くれれば良いのに と思いました。

    サォピーアさんといい、デットさんといい、スタッフの
    皆さんの頑張りは心強いですね。

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  3. naokoさま

    手続きはたぶんすぐには終わらないと思いますが、今回
    知れたのを機にきちんとやりますね。

    NGO活動は時として政府のやっていることを批判する
    内容にもなりますから・・・。
    うちは特にそういうことは見当たらないけれど、環境や
    人権を扱うときっと避けられないですよね。

    あとは本質的に受益者に有効な活動をしているかどうか
    政府としても、個々を見極めるのは難しいと思います。
    政府だからこそできること、NGOの強みとしてしばり
    なくできること、どちらも最終的には受益者にとって
    有効であればよいと思いますが。
    本当の意味での連携はこれからかもしれないですね。

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  4. 宮沢様

    本当に今はスタッフがしっかりしてくれているので
    私の出る幕が少なくなりました(笑
    「スナーダイクマエ」という意味では、それに向けて
    進められているような雰囲気がありいいと思っています。

    毎日の積み重ねの大切さを感じた日でもありました。

    行政に関しては、こういうふうにふと知ることのほうが
    多いですよね。
    特にうちのような常に役人とコンタクトをとるような
    活動をしていない場合は、その機会があまりありません。
    知る方法を知ることが難しいですね。

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  5. 勉強になりました。ありがとうございました。
    NGOという言葉から独自に成り立つ組織なのだと勝手に解釈していましたが、
    そんな単純なものではなかったのですね。
    どんな組織であれ、そこに携わるひとりひとりのささやかな積み重ねが目に見える有効な活動につながっていくのでしょうね。
    そうした日々のチャレンジをこのブログを通して知ることが出来るのは光栄です。
    鶏小屋の鶏さんたちも受益者(?)にめでたく該当してよかったです。

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  6. naokoさま

    私は一緒に暮らす子どもたちやスタッフとの日々に
    追われているだけで、難しいことはあまり考えずに
    10年が過ぎてしまっていますが、政府に対して政策
    提言をしていくようなNGOもありますし、本当に
    分野は様々だと思います。

    それだけにまとまっていくことも容易ではないとは
    思いますが、おっしゃる通り日々の積み重ねだけが
    のちの結果を生み出すのだと思います。

    改めて思い返すきっかけを頂き、こちらこそありがとう
    ございました。

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