2019/04/08

ケントくんのツアー

やっとブログが書けました・・・。
もうすぐクメール正月、周りは浮かれ気味のカンボジア。
なにかとバタバタする時期です。

4月1日にいつも子どもたちと遊んでくれているプロサッカーチーム、ソルティーロアンコールの選手兼監督の藤原賢土くんがサッカーを通じた交流ツアーの一環で日本の高校生4名と共に訪問してくれました。

ガイドは卒院生のパナー(左から2人目)
このツアーの企画で訪問希望のご連絡をいただく前は、まだケントくんとはまったく知り合っておらず(ちょっと知ってましたがその話は・・・笑)、ツアーの下見を兼ねて施設の訪問をしてくれたときから少しずつ距離が縮まっていました。
彼のチームメイトで同じく日本人のフミヤくんとトモくんと共に、練習や試合がない日に子どもたちと遊んでくれるようになっていたおかげで今回のツアーでは子どもたちとのアイスブレイクは必要なく、スムーズに交流に入ることができました。

高校生の皆さんは体育会系というよりはかなり控えめな感じの子たちでしたが、素直で素朴そうだなというのが第一印象でした。

わたしの施設説明や院内案内はそこそこにして・・・と思っていたのですが、最後にわりと色々と質問もしてくれたのでタイムテーブル通りの運びになりました。

その後お互いに自己紹介をしたら、さっそくボールを持ってグラウンドへ。

いつも遊んでくれているおにいさんなので、一緒にいる姿を遠目に見ていてもすごく自然でした。
子どもたち、みんな楽しそうですよね。
ケントくんは身長が180センチ以上あって、がっちりした体格なのに全身からにじみ出る優しい雰囲気のおかげで威圧感がまったくありません。
(サッカーの試合のときとはまた違った雰囲気なんです)

ゲームをする姿を夢中で追ってしまい、ボールを使っている場面の写真がまったくありませんでした・・・、わたしとしたことが・・・苦笑

緊張気味で表情も硬く、声も小さかった高校生の皆さんでしたが、終わるころにはかなりリラックスした感じに。
考えてみたら、ケントくん・子どもたちのアイスブレイクは必要なくても、高校生・子どもたちには必要でしたね。


うちの子どもたちはケントくんとは事前に交流も深めていた、ということはありましたが、それを差し引いても初対面の人たちと仲良くなるのは上手だと思います。
それはきっと小さいときから周りの人がかまってくれるのが当たり前のカンボジアの社会の中で生きているからだと思います。
虐待を受け保護されたという背景を持つ子どもたちですが、そんなさなかにいても村の人たちのやさしさがそばにあり、自分を見てくれている人たちがいるという環境だったはずです。

子ども時代、いや、赤ちゃんの時からたくさんの人たちの手、目、声に囲まれて過ごしているので、人との距離をつかむのが上手なのかなと思っています。
変な意味で警戒しすぎたりはせず、無邪気に甘えられる素直さがあります。

今回高校生の皆さんには、そういうところにも気づいてもらえていたらいいな。
そして共感してくれたとしたら、自分たちの生きる日本の社会でなにか自分にできる素朴な行動につなげてほしいと思いました。


今回のツアーでガイドをしていた卒院生パナーも無類のサッカー好きで、サッカーコーチになるという夢も持っています。
いつかカンボジアの子どもたちにサッカーを指導するパナーが見られるかもしれません。



交流後のフィードバックでは、意見をはっきりと伝えてくれました。
なかでも、とても声が小さくておとなしかった子が「みんなの笑う顔をみていて、自分も普段からもっと笑おうと思いました」と言ってくれたことが印象的でした。
もしかしたら、今の日本では自分が笑っていないことにすら気づけない毎日なのかもしれません。

そして帰り際、ケントくんが子どもたちにこんな話を・・・
「みんなのおかあさんが望んでいること、それはきっとみんなが毎日元気でたくさん笑うこと。みんなはそんな毎日を過ごして、おかあさんを幸せにしてあげてください。」

そんな感じのことだったと思います。

自分ももっと笑おうといった高校生の子にも、自分が笑顔でいることが誰かの幸せにつながるというケントくんのメッセージが伝わってるかな。

子どもたちはスナーダイクマエにいることで、いろいろな人と出会い、知らないことを知ったり、やったことがないものに触れたりすることができます。
今回のツアーでは、いつも遊んでいるお兄さんのまた別の側面をみせてもらいました。


ケントくん、この訪問の前日に試合を終えたばかりだったんです。
選手というだけではなく、監督というプレッシャーもあると思います。
そんな中でのツアーアテンド、おつかれさまでした。


★おまけ★
ケントくんを初めて知ったのは、わたしが参加している在住者のバレーチームでした。
ある日飛び入りで同じチームになったケントくん。
手でボールを扱うのは苦手だったようで・・・。
大きな体とうらはらにとてもかわいい姿を見せてくれたのでした。

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