2015/11/07

2015卒院式【ユン&カン 卒業おめでとう】

月日の経つのは早いもの、とよく言いますが、私がそれを心から実感する
のが子どもたちの卒院式。

リャンサイの卒院式から早2年、今年は二人の女の子を送りだすことになりました。


1人はこのブログでも何度か登場している美容師見習いのユン。
そしてもう1人は先日高校卒業試験に合格し、バイヨンインフォメーション
センターに就職したカンです。

ユンは日本人経営のヘアサロン「Botia Life」で修行しながら、頂いている
給料を毎月こつこつと積み立てしていました。
やっと一人暮らしするだけの資金ができたタイミングと、カンの高校卒業試験
合格が重なって一緒の卒院ということになりました。


今年からソカー主任の提案で卒院式の食事を町にあるビュッフェ形式のレストラン
で行うことになりました。
そのほうが経費も安く、片付ける手間もなく、なにより子どもたちがおなか一杯
食べることができるというのがソカー氏の意見で、もちろん私は大賛成。

こんな感じでどーんと
どーんと一列、すべてうちのメンバー。
そしてここからがソカーさんの腕の見せ所。
来る前から子どもたちをグループ分けし、ちびっこ5名はバラバラになって
いました。食事を取に行くのは5人のちびっこ以外の子どもたちです。
中堅は自分の分を、大きな子たちはちびちゃんの分も持ってきてあげます。
そういう段取りはすべてソカーさんが事前に子どもたちに説明をしてくれて
いるので、とてもスムーズに食事が進みました。さすがです。

そして卒業生たちも次々に集合です。
一番乗りはサイハー、そしてスレイニー。
そのあとケインやリャンサイ、パナーと続き、最後はサヴィとラーヴォも。
ラーヴォは身重の奥さんも一緒でした。
そうそう、うちで夜の警備をしてくれているチャントリアも、ラーヴォと同期の
卒業生なのです。
合計8名の卒業生が勢ぞろいです。


とりあえずかわいいのでちびたちの写真を貼っておきます(笑

みんな「何回行くねん!」と何度もツッコミたくなるほどたくさん食べていました。
これで一人5ドル、ちびっこは3ドルなのでソカーさんのいうとおり、うちで食事の
準備をするよりもかなり安くなりました。ありがたや・・・。

今回の卒院式、ユンがすでにお世話になっている美容室「Botia Life」のノリコ
師匠とだんなさまで淡水魚研究をしているトモさん、そして現在妊娠中で近く
出産帰国予定のノリコさんの不在に代わりを務めてくれるハルナさんの3人にも
参加してもらいました。
3人ともちびっこの食べっぷりに目を細めてくれていました。

食事が終わったらスナーダイクマエに移動です。

まずは子どもたちひとりひとりから2人へのはなむけの言葉を・・・。
そして卒業生やソカーさんから・・・
パナー

サヴィ

ソカーさん
写真は3人だけですが、卒業生8名みんなが自分の体験をもとにして
心温まる言葉をかけてくれました。
ソカーさんも一緒に長い時間を共にした人ならではの思いやりのこもった
お話をしてくれました。

で、最後に私の話なのですが・・・マカラーが白目になりながら満腹の
おなかで睡魔と戦っているのが目に入り・・・・なかなか話に集中でき
ません(苦笑
長く話すとちびっこにはつらいなあと思いながらも、手短にしたつもりが
通訳のラーヴォが私の気持ちをくみとった丁寧な通訳をしてくれたので
スレイメッは撃沈(笑

とにかく「人生は自分の手で自分のために作っていくもの」ということと
「みんな一人ではない、ここにいる人全員が二人の味方だよ」ということは
伝わったと思います!

そしてソカーさんから2人に卒業証書が手渡されました。
私からはささやかなプレゼントを。

ヤーちゃんとラタナーから

ノリコ師匠とトモさんから
卒業生からも合わせて次々にプレゼントをもらっていました。

そのあと二人からもみんなに感謝の言葉がありました。
カンはしっかり者らしく立派に話していたのですが、年上のはずのユンは
もともとクールなくせに涙もろいので話しながら号泣で大参事に・・・。
泣きながら「おかあさん、ありがとうございました」の言葉に私も涙が
こぼれましたが、そのあとに師匠であるノリコさんにも
「ノリさん、ありがとうございました」うおおーーーん(号泣)となっていて、
「のりこさんはまだまだこれからや・・・・」とツッコミを入れて涙も引っ込んだ
わたくしでありました(笑


名残惜しいのかなかなか解散しないみんなとひとしきり写真撮影大会を
して、今年も無事に卒院式が終了しました。

2人ともこの約10年ほどの間、共に暮らし、喧嘩もしたし、それゆえに
関係を深めることができました。
みんなで一緒に笑って、泣いて過ごして日々は二人のこれからの大きな
力になることは間違いありません。
卒業生たちがそれを証明してくれています。

私がプレゼントを渡したとき、思い余って力強く抱き着いてきて号泣した
ユン、そのとなりでしっかりしてないといけないとばかりに強い目で
私を見つめていたカン。
2人の思いがひしひしと伝わってくる瞬間でした。

あかん、これ書いてても泣けてくる・・・。

ソカーさんと4人で
2年前、スタッフのことで思い悩んでどうしようもなくなり、以前ここで働いて
くれていたソカーさんにSOSを出しました。
私が一番ピンチのときに舞い戻って助けてくれたのが彼です。
子どもたちを心から愛し、毎日接してくれているソカーさんにも感謝です。

大きな家族
(撮影・トモさん&ノリコ師匠)
スナーダイクマエのアルバムにまた新しい1枚が増えました。
2人はここを巣立っていくけれど、家族であることには違いなく、これからも
みんなで助け合って生きていきたいと思っています。

スナーダイ・クマエを支援して下さる皆様、関わってくれているすべての皆様に
心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございます。
どうかこれからも子どもたちの成長を一緒に見守って下さい。


ユン、カン、おめでとう。これまでよくがんばってきたと思います。
そしてこれからもみんなで一緒にがんばろうね。



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2 件のコメント:

  1. そっけない振りをしつつも、何気なく玄関前の広場に独り佇んで、出迎えてくれてたユンちゃん。
    持ち前の明るさで積極的に対応してくれて、でもどこかはにかみ屋さんなところがキュートだったカンちゃん。
    ほんとうにおめでとう。
    ずっと傍で見守り育ててきたおかあさんも、おめでとうございます。
    そして、ノリコさんも!おめでとうございます。
    おめでとうがいっぱいですね。

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    1. コメント頂きながら、お返事遅くなってすみません!
      2人の特徴をよく覚えてくださっていて驚いてます。ありがとうございます。

      このブログの時は不安も抱えつつだったと思いますが、2人とも外の生活にも慣れてきたようで、元気に過ごしています。
      これからも見守っていてくださいね。
      よろしくお願いします。

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