2014/02/28

毎日の積み重ね

トン、サイ、ソチア、サリーのちびっこ男子4人組。

毎日の自習時間には同じテーブルで勉強するように指導されています。
ここ数カ月の4人の成績が思わしくなく・・・ソカーさんは自習時間に
4人に勉強を教えているのです。

超のつく真面目な真面目なソカーおじさん。
決めたことは必ず、なのでみんなにも習慣として根付いていきます。
勉強を見ながら領収書の整理もしています
ソカーおじさん、すごいんです


月曜日から土曜日まではほぼ毎日同じ時間割で行動する子どもたち。
学校に行く時間以外の予定はスタッフが決めています。
自由時間もわりとあるのですが、洗濯物がたまっていたり、部屋が汚い
場合はすぐにやるように言われます(笑
井戸が壊れたり、ちょっとした補修が必要な場所があるとそのときに
応じて手の空いている子がスタッフのお手伝いをするのです。

お父さんやお母さんに「ちょっと手伝って~」なんて言われることが
あると思いますが、そんな感じです。

何気ないことなのですがこれが毎日の積み重ね。
気がつけば習慣になっているということです。

地味ですが私たちが大切にしていることの1つです。

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2014/02/23

卒院式2014 リャンサイおめでとう

心細そうな顔をしたきょうだいが連れだってここに来たとき、
やっぱり全員の受入れは間違った判断ではなかったと思いました。

リャンサイ、ピサール、カンニャの3きょうだい。
両親を交通事故で亡くしスナーダイクマエに入ってきました。
そのとき長男のリャンサイは中学生。
スナーダイクマエでは中学生以上の子どもの受入れができない
という規則があります。
でもきょうだいをばらばらにするのはかわいそうで、そんなことは
できないと思い特例として3人を一緒に受入れすると決めたのです。

そのリャンサイがついに高校を卒業し、就職が決まりました。
高校卒業は昨年の秋に決まっていたものの、就職が決まらず
施設のお手伝いをしながらここで暮らしていました。

そんな彼の就職先はピースインツアーアンコール。
先輩たちが通訳やガイド、そして事務員を務める旅行会社です。
会社から電話があり、リャンサイの就職が決まらないのであれば
ちょうど警備員に空きが出たのでどうかということでした。

そんなわけでようやく彼の卒院式を執り行うことができました。

いつもは日本食メニューをリクエストする子どもたちですが、今年は
なんとBBQ。
ソカーおじさん曰く、牛肉と鶏肉、そしてイカを18キロ購入したそうです(笑

お肉どーーん!
イカどーーん!
写真は一部です(笑

調理担当のランさんと子どもたちで串に刺したそうです。
いつもは料理に忙しくなる私も今年は何もせず楽をさせてもらいました(笑

青空BBQ、みんな楽しそう☆

焼いても焼いても追いつかないお肉・・・(笑
BBQが楽しすぎてなかなか卒院式までたどり着けません・・・(笑

ついにナイター営業
なぜか主役とおかあさんが汗だくで焼く係りに(笑
卒業生のスレイニーやケイン、そしてラーヴォも登場し、ようやく卒院式へ・・・

リャンサイからみんなにあいさつ、そして一人ずつリャンサイにお祝いの言葉を。
卒業生もそれぞれお祝いを言ってくれたのですが、「スナーダイクマエは
外の社会と全然違う、自分たちはここで守られていたということがわかるはず
です」と語りかけてくれていた内容が印象的でした。
実感がある卒業生たちの言葉です。
そしてソカーさん、私とお祝いの言葉を・・・。

最後はみんなからプレゼント。
リャンサイに隠れてみんななにやら作ってました
とても静かで穏やかな卒院式でした。
前まではもう会えなくなるくらいの勢いでみんな泣いてしまって大変
だったのですが、これまで何人もの卒院生がいて、みんなその後も
ここに遊びに来たり、一緒にごはん食べたりしているので、リャンサイも
そんな気持ちで安心していたのかもしれません。

きょうだい、親戚(いとこ)たちとのショット
みんなと
リャンサイには一人でがんばる必要はない、困ったとき弱ったときは
ここにいるみんなを頼ってほしいと話しました。

就職する会社の社長さんも警備員から始まり、今はトップに立っている
とのこと。
ここからリャンサイがどれだけのがんばりをみせるか、私たちがどれだけ
支え合うことができるか、また新しい一歩が始まりました。

どうかリャンサイのことを応援して下さい。
両親を亡くし、いつも下のきょうだいたちのことを心配していた心やさしい
お兄ちゃんです。

あー、ブログ書いてると泣けてきました・・・。
昨日は泣かなかったのになんででしょうね(笑


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2014/02/20

こっちも順調・・・かな

在住の友人ご家族がカンボジアに初渡航ということで、施設見学に
来て下さいました。

敷地内をご案内しているとき、ちょうど作業時間だった子どもたち。

水草を刻むみんな
魚の養殖に使用するえさの材料を刻んでいます。
中学校を卒業後、美容師の職業訓練校に通うユンも一緒でした。

そして池の方に行ってみると、
みんなで何やら大変そうです
池に繁殖しすぎた水草を取り除いていました。

私の友人の旦那様は淡水魚の研究のためにカンボジアに移住されています。
ちょうどその旦那様も来ていたので聞いてみると、この水草は外来種で
繁殖力が強いそうです。
池の水面の30%以上を覆うようになったら取り除いたほうがよいとのご指導。
さっそくソカーおじさんに伝えておきました。
この草、細かく刻んで自家製の魚のえさの材料にもしていますが、なにしろ
数が多すぎて追いつかないほどに増えてしまっていました・・・。

ピース!って、こらこら・・・(笑
ふと手前で何やらしているトンに目を向けると・・・
みんなから離れたところで一生懸命棒で水草をおいやっている模様・・・
むむ・・・それってなんか意味あるんかな??と苦笑。

小さいながらもとりあえずなにかお手伝いしたいという気持ちだけは
伝わってきました(笑



そんなこんなで養殖池も順調・・・かな?(笑
これからちょうど自然に魚が獲れる数が少なくなる酷暑期です。
養殖中の魚の出荷もまもなく。

ぼちぼちですが効率的な育て方も学びつつ、出荷のその日を楽しみに
することにしましょう。

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2014/02/19

例年以上の豊作

おかあさんはいくつほしい?
子どもたちに訊かれて、「あー、またこの季節が来たな」と。

そう、酷暑期にさしかかるこの時期、これからカンボジアは
マンゴー祭りといっても言いすぎではないほどあちこちに
マンゴーがあふれ出します。

日本では高価なマンゴーもこちらでは庭先に普通にある果樹
な上に、同じ時期に大量に収穫されるのでものすごく安いの
です。

安いどころか買わなくてもうちは敷地内にある約20本の
マンゴーの木からどんどん収穫できるわけで・・・(笑

うちのかわいい女子たちも笑顔
写真だとイマイチわからないのですが、かなり重くて大きいマンゴー。

みんなが言うには今年はいつもよりもよく実がなっているそうです。

いや、いつもでも十分なんだけど・・・これ以上は・・・。
昨年はたしかマンゴーをつぶして冷凍、シャーベットもどきを作って
みんなにふるまった記憶があるけれど、今年は何を作ろうかな。

まだちょっと青いけど
私が好きなのは写真のマンゴーがもう少し黄色くなって緑が若干
薄くなった頃。完全に柔らかくならずまだちょっとかたい食感のある
ときです。新鮮で甘酸っぱくて幸せになります。

今年は子ども一人当たりいくつのマンゴーを食べるのか調査してみようかな(笑

2014/02/14

気持ちを分け合う日

2月14日はバレンタインデー。
仏教徒であるカンボジア人にはもともとあまりなじみのない
習慣でしたが、この5年ほどでかなり広まってきたように
感じます。

スナーダイクマエでは私が10年ほど前からチョコをみんなに
渡し始めていました。
そしていつからか子どもたちも私にありがとうというカードを
くれるようになりました。

今年スーパーにチョコを探しに行ったらバラの花の形をした
グミがあったので人数分購入。
去年はたしかアンコールワットの形をしたチョコをあげたような
記憶が。お母さんも毎年あの手この手です(笑

夕食前、子どもたちが外で遊んでいる間に食卓にこそっと
置いておきました。
(残念ながら写真を撮り忘れ・・・)

夜になって私の部屋をノックする音。
子どもたち勢ぞろい!
(ユンとリャンサイがいないけど・笑)
みんなからのメッセージ
いつからかこうやってお互いに気持を送り合う日になっていました。

大切にされることを日々の積み重ねで知っていき、その喜びを
他の人に渡したいと言う気持ちが育ってきたのだと思います。

実はもう一つ・・・
卒業生たちから・・・
パナー、サヴィー、サイハー、もうすでに社会人となり、自立している
3人が子どもたちにはお菓子、私にもバラの花を持ってきてくれました。

みんなに渡すものを真剣に選ぶ二人
(写真・PITA古川さんより)
サイハーが手にしているのが子どもたちへの贈り物でした。

卒業してもみんなへの気持ちを忘れずにいてくれているんですね。

バレンタインデーの本来の意味はよくわからないけれど(笑)、ともかく
こうしてみんながお互いに気持を分け合う日になってきたのが
うれしいなと思った一日でした。



おまけ☆
サン?サソ??
サイが自分の名前をがんばって書いたのでしょうね(笑
「イ」が上下逆転してました。かわいいです。


2014/02/11

地球の歩き方ツアー・発表会&交流時間 そして再訪ツアー

10年前より継続中の地球の歩き方ボランティアツアー
「スナーダイ・クマエ孤児院を訪ねて」。

今回は16名の皆さんが参加されています。

土曜日夕方に施設説明や子どもたちとの自己紹介などで
初顔合わせ。

日曜日は朝から日本語授業とハヤシライス作り、少し休憩
してから子どもたち待望の発表会と交流時間です。

発表会では毎回司会進行を子どもの誰かが務めます。
今回はヤーちゃん。
おとなしいヤーちゃんが司会もできるようになってました
ラタナーから日本語スピーチの発表、ちびっこや女の子たちの合唱に
全員での合奏(ピアニカ・リコーダー・カスタネット)、カンボジアの伝統
舞踊に全員での合唱などなど日ごろの練習の成果を見せる絶好の
場となっていました。
写真はダイジェストにて
カンボジアの子どもたちは度胸があるので発表は緊張よりも「見て見て!!」
と言う感じで堂々としたものです。

参加者の皆さんからも拍手を頂き、うれしそうでした。

そして日本の皆さんからも色々と子どもたちを楽しませるアイデアが・・・。
フラダンスの発表や子どもたちのリクエストでファッションショーやコントなど
一晩でよくぞここまでと言うくらいに準備してくれていました。
きれいなお姉さんにつられて踊る男子たち(笑
子どもたちを楽しませてくれました
そして最後は自由交流。
朝は勉強から始まり、手作りハヤシのランチから交流ともりだくさんの一日が
終わるとき子どもたちは満面の笑みでした。

参加者の皆さん、おつかれさまでした。ありがとうございました!


気が早いと言われるかもしれませんが、この10年続くツアーにて新たなる
企画があります。
「スナーダイ・クマエ孤児院を訪ねて」再訪ツアー ←クリックして下さい

これまでの参加者を対象にもう一度施設を訪ね、子どもたちの成長を
確認しながらさらなる交流を深めましょうという企画です。
10年を経て、もう一度子どもたちに会いたい!という声が多数あり、この
企画に至ったそうです。

日本に帰っても忘れずにいてくれることがうれしいですね。
関心のある方はぜひ上記サイトをご覧ください。

2014/02/08

お手伝いの時間

少しずつ暑くなってきたカンボジア。
日本は全国的に雪で大変みたいですね。
ネット環境がよくなり日本が近く感じられることも多いですが、
気候の違いを知るとやっぱり離れてるんだなと思ったりします。

数日前、ちょっと買い物に出かけようと思ったとき、ソチアが
溝をホリホリしているのを見かけました。

新手の遊びかと思い近づいて、「何してるの?」と聞いたら、

掃除してる~、溝に土がたまるとヘドロになるんだよ

と、教えてくれました(笑

そうなんだ~、と言っていったん離れたものの、遠くから見た
ソチアの掃除姿があまりにかわいかったので思わず写真を
撮りに戻ってしまいました。

このかわいさはいつまでなんだろうか・・・笑
よく見てみると畑(空芯菜を栽培しています)ではオンが水やり、
ロアッちゃんは教室の周りを掃いていました。

そうか、今はお手伝いの時間だ。

毎日の予定に必ず組み込まれているお手伝いの時間。
スナーダイ・クマエでは子どもの仕事は4つあるといつも話しています。

1 勉強すること
2 お手伝いをすること
3 遊ぶこと
4 みんなで一緒に笑うこと

そう、この時間は子どもたちの大事な「お仕事」の1つなんです。

小さいときから身につけておけば大人になって苦労することが少なく
なります。
とても簡単な言葉で表していますが、この4つは様々なことに通じる
要素のかたまりなんですよ。

ソチアが遊びながらでも(笑)決められたことをその時間が終わるまでは
やろうとしているのを見てうれしくなりました。

その後ろの木の陰で遊んでいたのがばれないようになにかをしている
ふりをしていたトンの姿をおかあさんは見逃してないですけどね・・・(笑

2014/02/05

新しい調理担当は・・・

いつもおいしい料理を作ってくれていたヴァニーさんから、高齢で
腰が痛くてもう働けないと告げられたのが昨年の10月。
それからは指導員と子どもたちが交代で調理をしていました。

毎日の食事のことなので休むわけにはいかないし、でも今までの
予定が狂う日もしばしば・・・。

12月末からソカーおじさんが管理者として戻ってきてくれたのを機に
だれかよい人がいないか相談していました。

そして数日前についにソカーさんから「一人連れてきたので面談
してほしい」との連絡。
会ってみると、その女性は用務員のサンおじさんの奥様(笑

ソカーおじさんとサンおじさんは義理の兄弟なので(すごいでしょう?
笑)、2世帯住宅のような感じで同じ敷地内に暮らしています。
つまりみんな一緒に住んでいると。笑

ソカーさんの奥さんは外でお仕事をしているので、サンおじさんの
奥さんが2世帯の子どもの面倒と食事の準備などをしているそうです。

そこをあまり邪魔しない形で働いてもらうには・・・と考えて、
職場には子ども連れOK、お昼は帰宅して自分の家のごはんを作る、
サンおじさんの子どもはうちの子どもたちと同じ学校に通っているので
学校が終わったらみんなで集団下校、そしてサンさん一家が帰宅する
という流れで働いてもらうことになりました。

自分の子どもを職場に連れてきてもいいのか?というソカーさんや
サンさんの奥さんに私は
「もちろん!だってここは子どもの場所だから~!」と回答。
それにサンおじさんの子どもはもう何度も会っているし、子どもたちも
お互いによく知っているのです(笑

ということで採用!

今日から勤務開始でした。
真ん中がサンさんの奥さん、ランさん
台所を見に行くとカンちゃん、ヤーちゃんが補助となり調理の最中でした。
料理の評判は上々で、今後に期待が持てます。

そして台所から延びる新しい道・・・
まだ乾いていない半分が拡張した部分
裏手の洗濯干し場に通じる道が倍の広さになっていました。
これは雨期を想定して、私からもっと幅を広げてほしいのと、両脇に
植え込みを作って花などを植えようと言うリクエストをしていたから。

振り返ると向こうに見えた・・・
サンさんだ!
植え込みの縁石部分をレンガで作ってくれていました。

そして反対側の広場に行ってみると・・・
元気いっぱいの男子・・・むむむ!
ロアッちゃんが花壇に植えたばかりの芝生に水やり。
そしてそのうしろで元気いっぱいホースを振り回すのは・・・サンさんの息子(笑
この前は自転車でこけて大泣きしていましたので顔をよく覚えております(笑

のどかです。
お父さん、お母さんの仕事場で遊ぶ子ども。
みんなと一緒になじんでました。

ソカーさん、サンさん一家に支えられながら私もがんばるぞーーー!(笑

とにかくみんなで仲良く、あったかい雰囲気のスナーダイクマエを続けて
いきたいなと思っています。