2012/04/20

絵画展示@アンコール小児病院オープニング

約1か月前から準備を始めていた今回の絵画展示。
きっかけは昨年夏に東京で開催した絵画展、日本アセアンセンターにて
アンコール小児病院との共催でした。
その際に担当の方より、カンボジアでも子どもたちの絵画を紹介しませんか
と声をかけて頂いたのです。

小児病院といえば2000年に私が孤児院で暮らし始めたときからずっとずっと
子どもたちがお世話になっています。
当時は手が足りず、私も早朝から子どもを病院に連れて行ったり、深夜に
救急で運んだりしていました。
そのたびに親切に対応して下さっていたのは、なんといっても赤尾和美
看護師がいてくれたおかげです。

歯科検診、ヘアカットボランティアの派遣など病院にお世話になっていることは
数知れず。
そして今回はフレンズセンター内の展示スペースを貸して頂けることになり
本当によい機会を頂いたと思っています。


オープニングレセプションは夜開催だったので出席は私と主任のデットのみ。
子どもたちは夕食前に会場に行って、一足先に自分たちの作品展示を
見ることにしました。


病院の活動や歴史についての紹介ボードに見入る子どもたち。


DVD鑑賞ブースに移動し、より詳しく病院のことを知ります。

絵画展示だけではなく、ちょっとした社会見学にもなったようですね。

自分の作品が展示されている子はとてもうれしそうでした。
子どものときに自分を誇らしいと思える機会があることも大切な経験だと
思います。
自分を大切に思ったり、仲間のことを一緒に喜べる心を育てるきっかけに
なってほしいです。

最後にみんなで集合写真。


この展示は8月20日までとなっています。
まだまだ続きますので、それまでにカンボジアに来られる予定がある方は
どうか子どもたちの絵画をご覧ください。
同時に孤児院オリジナルグッズの販売もしています。
さらにその売上は孤児院だけはなく一部病院にも寄付させて頂くことに
なっています。

子どもたちの絵をご覧頂き、違った側面のカンボジア、新しい世代の成長を
感じて頂けたらと思います。

2012/04/19

準備万端!

明日20日から開催となるアンコール小児病院フレンズセンター内
での絵画展示。
カンボジアでは初めての子どもたちの絵画のお披露目です。

朝から年長のサイハー、スレイニー、カムライもスタッフのお手伝いで
展示物の最終仕上げをしていました。

午後からは会場に絵画と販売物を搬入しました。

▲位置に異常に神経質なデット主任(笑)

▲一方にこやかに販売物を並べる女子たち

日本での絵画展では立命館大学と白鴎大学の学生ボランティアの方々に
お手伝いいただき準備から搬入、そして開催期間中の受け付けなどを
お願いしています。

今回スタッフも年長者も小さいブースながら手伝ってみて、その準備の
大変さを少しはわかってくれたようです。
何事もやってもらってばかりではわかりません。
よい経験になったと思います。

いよいよ明日がオープニングです。
カンボジアの子どもたちが決して悲惨で過酷な環境にいるだけではなく
その中から変わっていく様子を絵画で伝えられたらと思います。


2012/04/15

おかあさんに感謝する儀式

去年までまったく知らなかったのですが、お正月の儀式の1つに
「母親に感謝するために水浴びをさせる儀式」というがあります。

昨年はデイゴの木の下でみんなから丁重に扱われました。
ちびっこたちと一緒に水をかけてもらいながら感動・・・


今年も事前に指導員主任のデットから15日にやりますよ、と
聞いていました。

時間になって集合している子どもたちに促されるままに座ります。
昨年同様ちびっこたちも一緒のようです。

そして子どもが一人一人順番に私に水をかけてくれます。
冷たいけどだんだん気持ちよくなってきました。
酷暑期のカンボジアですからね。
ここまでは去年と同じ感じです。
ちなみに用務員のサンさんも一緒に水かけしてくれました。

雲行きがおかしくなってきました。
チョムランがたらいに残った水をそのままかけてきたんです(笑
まだ笑ってる私。そのあと起きる大惨事も知らず。

最後は女の子たちがタオルで丁寧に水を拭きとり、べピーパウダーを
つけてくれています。

ここまではよかったんですが・・・

なぜかこの後、ベビーパウダーをかけまくるおかしな雰囲気に・・・(笑
そしてこのありさまです。

無傷のピサールがうらめしく、最後はカンちゃんに捕まえてもらって
たっぷりかけさせてもらった大人げない私(笑

今年はピサールとオンに散々やられたので、来年覚えときなさいよ!と
いう悲しい捨て台詞を残して部屋に戻りました・・・

普段あまり子どもたちと騒ぐことはない私ですが、年に1回くらいこんな
日があってもいいかな。
感謝されてると言うよりは、やりたい放題された感は否めませんが(笑

丁重に扱われるよりはこっちのほうが自分らしいかなとも思いました。
来年は絶対にピサールとオンに負けないようにしなくちゃ。
(趣旨が変わってきてる・・・笑)



2012/04/13

カンボジア正月 女神さまを迎えます

天から女神様が舞い降りてくるのを合図に1年が始まると
言われているカンボジア。
その日時は毎年変わります。

今年は4月13日午後7時11分。
数日前に子どもたちや指導主任のデットと話している時に
「今年は何時か知ってる?」
と訊いてみました。

ここはデット主任、力強く回答。

お昼の1時です!


うん??と思いつつ、「あれ?夜の7時過ぎだよね?」と
最年長女子のスレイニーに視線を向けると、

??? しりません(照)


えーーーーーっっ!!!

私が「夜の7時11分」と言ってもみんなピンと来てない模様。
ゆるすぎますよ、みなさん・・・。

デットさんに訊きたい、午後1時ならば遠足真っただ中。どこで女神さまを
お迎えするつもりだったのか・・・(苦笑



それはさておき、いよいよ夜の7時11分となり、TVでも新年のお祝いの
番組が始まりました。

カンボジアでは建物の入り口にお供えをおいて、そこでお線香をあげ
ながら女神さまをお迎えするのです。

▼お供えセット

















▼カンボジアのお線香


▼最年長男子サイハーがお線香に火をつけてみんなに配ります。

















子どもたちがいつもとは違う顔つきで手を合わせてお祈りしていました。
毎年こうしてみんなで迎えるカンボジア正月。
カンボジアで最も暑い時期と言われている季節でのお正月です。
4つすべての建物の前でのお祈りをすませ、食堂に集合。
今年もみんなで元気にお正月を迎えられたことに感謝しましょうと
話し、その後一人一人の今年の抱負を話してもらいました。

勉強をがんばる
指導員のいうことをよくきく
みんなと仲良くする

たしかにシンプルで普通の事に思いますが、それがなかなかできない
のが日常。
地道に頑張ってほしいものです。

サロァッちゃんが「洗濯をがんばる!」ときっぱり言い切ったときは
みんな爆笑でしたが(笑


お線香でやけどしてしまったヒアッくん、お母さんも同じです。
二人で指に卵ができた(水ぶくれ)と笑いあったときにふと思いました。
こんな日常こそが大切で幸せな時間なんだな、と。

今年もみんな元気で過ごせますように・・・。



2012 Happy Khmer New year

ソーム チュンポー チョー チュナム トマイ!
(新年明けましておめでとうございます)

今年のカンボジア正月は4月13日から15日。
そう、カンボジアのお正月は4月なのです。

3月末ごろになるとカンボジアの人びとはなんとなく浮かれた様子(笑
子どもたちの学校だって先生がなんとなく来なくなってしまい、一応
おやすみの始まりは決まっているもののなんとなく休みに突入。
このカンボジアスタイルにも慣れてしまいましたが・・・(笑

今年は午後7時11分に女神さまが天から舞い降りてきてお正月が
始まると言われています。

その前に13日はお正月恒例のお寺へのお参り&遠足。
まずはバコン遺跡の中にある寺院でお参りです。
私は外国人のため遺跡内にある寺院に入るためには遺跡入場料を
払わないといけませんが、この遺跡に入るためだけに20ドルはちょっと
高いと思い、外で待機・・・
なぜ数ある寺院の中でここを選んだのか、スタッフを問い詰めたい
気持ちを抑えつつ(苦笑

▼お坊さんにお祈りを捧げる子どもたち
















▼バコン遺跡の前で


さてここからは子どもたち待望の西バライへ移動です。
西バライは人口の巨大な貯水池。
地元の人々はここに遊びに来て水浴びをします。


 到着後、まずは腹ごしらえ(笑
大量の食糧は朝からみんなで仕込んできました。


 メニューはチキンカレーと春雨の焼きそば。
どちらも定番のお正月メニューで、お寺でもこの料理をお坊さんに
お供えしてきたんですよ。

 食後30分ほど休憩して、ちびっこ中心に水に飛び込んでいました(笑
普段クールなデット指導員もみんなと一緒に水の中に。

今日はお寺のお参りの時から卒業生のサヴィーが、西バライからは
同じく卒業生のパナーが合流。
みんなと一緒に楽しくお正月を過ごしていました。

子どもたちは水浴びを満喫したようですが、私は余りの暑さにぐったり(笑
帰りの運転はなかなか厳しかったです・・・。

帰宅後は夕食、そしていよいよ女神さまをお迎えする時間になります。

(つづく)

2012/04/01

ピエロのようへいくん 再び・・・

ようへいくんが来てくれたのは何年前になるでしょうか・・・。

3月のある日、1通のメールを受け取りました。
以前、ピエロパフォーマンスをして下さった、ピエロのようへいくんが
またカンボジアにくると。

ちょうどバレーの試合の日だったので、ロータスワールドの子どもたち
も一緒に見てもらえると思い、4月1日に調整してもらいました。

それぞれの施設の子どもたちが別れずに一緒に座って楽しそうです。
いよいよパフォーマンス開始。

ようへいくんのコミカルな動きに子どもたちだけではなく、スタッフも大爆笑。

私はオンと何度も目があって、そのたびに笑っていました。

見るだけではなく巻き込まれ系でみんなも参加。
いつもはすごくシャイなトンも、



サリー、オン、ソチア、カムライも、こんなこととか、

こんなへんなポーズとか、

皿回しまで(笑

世界のいろいろな国でパフォーマンスをしたり、今は東京在住、
日本の病院などでパフォーマンスをされてるというようへいくん。
さすがです、最初から最後までみんなわらいっぱなしでした。

試合に負けて少し意気消沈気味だったロータスワールドの女子たちも
すっかり気分を変えてくれた様子。
ようへいくんさまさまでした!


こうして楽しい日曜日が終了しました。
あー、おもしろかった!

バレーボール初めての対戦

スナーダイ・クマエのある場所から車で20分ほど行ったところに
プォという地区があります。
そこに韓国系の孤児院、ロータスワールドがあるそうです。

スポーツクラス担当のダラがその施設で働くスタッフと友人という
ことで、今日から定期的にバレーの対抗試合を行うことになりました。

お互いにドキドキムードが漂う中、さっそく試合開始!

まずは我らがユンのサーブがさく裂します。
アンダーながらも力強いサーブに相手はたじたじ。

さらにカンのサーブカットからスレイニーがうまくセッターをこなし、
カムライのアタック!
だいたいこの流れで1セット目も2セット目も勝利。

ちびっこの応援にも熱が入ります(笑

スナーダイはピサールがデザインしたTシャツをユニフォームに、相手は
赤のオリジナルユニフォーム。
こういうのを見るとこちらもオリジナルのユニフォームが欲しくなりますね(笑

なんて考えて観戦してる間に試合は3セット目に。
スナーダイチームにも疲れが見えてきて、ミスも目立ってきたように思え
たのですが・・・
やはりユンのサーブ炸裂で結果は圧勝。
3セット連続勝利でした。
写真を撮り忘れたんですけど、この得点表は用務員のサンおじさんが
ずっと書き込んでいました。麦わら帽子姿でなんとものどかに(笑

日本だと「正」の字で5をカウントしますが、カンボジアは□の中に斜め
線を入れて5とします。

うちのバレー女子たち。

初めての対抗戦で勝利したのはいいけれど、やっぱりまだチームワークが
できてないところや、二人で一緒にボールをとりに行ってどっちも遠慮するとか
相手のサーブがアウトかどうかの見極め、アンダーでとったほうがよいのに
オーバーでとってしまったりなどなど課題はたくさん。
でもやらないと見えなかった自分たちの足りないところ。
終わった後もみんなで色々と話しこんでいました。

もちろん自分たちのバレーの技術を上げることも大事ですが、こうして
他施設の子どもたちと交流できる機会を持つことはスナーダイクマエと
して長年の夢でもありました。

願えば、願って努力すれば実現する、ということかもしれませんね(笑

サッカーもバレーも月に1回は対抗戦を予定しているそうです。
そうです、と言えるのは、私が主体ではなくカンボジア人スタッフがすべて
決めてくれているから。

私が何もしなくてもやってくれることが増えてきています。

スタッフも子どもたちも成長しているんですね。