2011/11/08

みんなをすごいと思うとき

日本では電気、水道、ガスなどのライフラインや、家庭にある
電化製品や車などが不調のときどうするでしょうか。

修理=どこかに電話、ですよね?


お店を構えている人ですら、確かな技術を持っているわけでは
ないカンボジアでは、まず「自分で何とかする」が基本です。

最近、というか・・・、この数カ月、私の車の調子が悪くて何度も
修理屋さんに持って行くのですが、やっぱり直らないんです(苦笑

先日も乗りこんでエンジンをかけようとしたら、かかりません・・・


またかぁ・・・と思っていると、スタッフのデットがすぐに来てくれました。
「マダム(彼は私をなぜかマダムと呼びます・笑)、バッテリーがあがって
います」

呼ばずともラタナーとヒアッが駆け寄ってきて、デットの作業を手伝い
始めました。
10分ほどでなにかを完了させて(笑)、私の車は無事に動き出しました。


カンボジアでは車を修理に出すと所有者がずっと横で見ているんです。
車だけをお店に置いていくことはありません。
理由は、「部品を盗まれることが多いから」、「修理を見ておいてあとで
自分である程度はできるようになるため」なんです。

共通する意識は「自己責任」、盗まれても「見てなかった自分が悪い」
壊れたらできるだけ自分で直す、みんなたいていそういう考えです。

院内でもちょっとした電気配線くらいはスタッフや年長の男子がやって
しまいます。
トイレや排水口がつまっても同じです。
井戸の修理だって簡単なことなら自分でやります。

たしかに、畑の周りの柵や鶏小屋、洗濯洗い場などちょっとした土木?
的な作業も、材料だけ買ってきて全部手作りでやり遂げているんですよね。

もちろん、車や電気の修理の場合、理論がわかって直しているのでは
なく、手順を覚えているだけなので危険な場合もあるでしょう。

でもそんな理屈ではなく、「やれる人がいないから自分でやるしかない」という
現実なんですよね。

このときもラタナーがちょっとビリビリっとなっていましたが、「大丈夫??」と
慌てる私以外はみんなげらげら笑っていました(笑

小手先の修理になることも多いけれど、こういうとき本当にみんなのことを
単純に素直にすごいなーと思います。

6 件のコメント:

  1. はじめまして、こんにちは。洪水大変でしたね。話は前に遡りますが、我が町?で初めてアンコール・ワット展を拝見し、感動しました。手先の器用なところは、子供たちに受け継がれているのですね。いつか、皆さんと博子さんにもお会いしたいです。そのときはよろしくお願いします。洪水の後の病気に気をつけて、楽しくお過ごしください。

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  2. そうですね、自分で
    何とかするという気持ちは簡単なようで
    中々自覚できている事が少ないと、感じております。日々学びが多いです(^^)

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  3. メコンさま
    はじめまして、ブログ読んで頂きありがとうございます。
    洪水の中を運転したこともあり、ますます車が不調です(苦笑

    アンコールワット展があったのですね。
    2年ほど前銀座のデパートであった際には友人と行きました。
    よく見るものばかりでしたが、日本で見るとまた違った感じ
    がしました。

    もしカンボジアに来られることがあればご連絡下さい。
    お待ちしております。
    これからもブログご覧頂けましたらうれしいです。
    よろしくお願いします。

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  4. 佳子さま
    コメントありがとうございます。

    特に今の日本ではサービスを受けて当たり前の社会ですから、
    こういう気持ちを持つこと自体が難しいんですよね。
    誰かのせいにするのは簡単ですが、自分の責任の範疇を忘れて
    はいけないなあと思います。
    カンボジアの場合、その範疇がほぼすべて(笑)
    行政サービスなどもないですし、学校再開の時期も待って
    いては連絡などありませんから、自分で確認です。

    学びとは、形ではなく自分の意識でいくらでも広がります
    よね。
    おっしゃる通り、日々学びです!

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  5. 子供の頃を思い出しました。
    ラジオ(真空管式)、柱時計や目覚まし時計等はお手の物でした。
    自動車はもの凄いお金持ちの家にしかなかったから手が出せませんでしたが、バスに乗ると運転手さんの真後ろに座って運転方法をしっかり見ていました。
    男の子は機械物が大好きなんですよね。
    でも、排水溝は手を出しませんでした。
    自分やみんなの大切な物を自分で守る事は大切ですね。
    そして色々な事を観察する姿勢も。
    みんなエライです!
    ただ、カンボジアの電気は240V、日本の倍以上ですから感電には注意しないと。

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  6. 宮沢さま
    日本も以前はそうだったんですね。
    学ぶ、真似ぶからきていると言われますもんね。
    見て、真似をして、自分のものにすることっていろんな場面で
    あるように思います。

    子どもたちは理屈抜きに楽しんでるみたいですが(笑

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