2011/02/14

ハッピーバレンタイン!

カンボジアでもここ数年で広く定着しつつあるバレンタインデー。
朝から道端にバラの花屋さんが並びます。

ん?どうしてバラの花?と思われるかもしれませんが、こちらでは
男性が気に入っている女性にバラの花をあげるのが習慣になって
いるんです。
ただ今年から恋人とか好きな人限定ではなく、家族など大事な人
たちへ愛を伝える日にしようと言われているようですが・・・

実は毎年子どもたちにチョコレートを配っていた私ですが、今年は
忙しさに紛れてすっかり忘れていました。
今日がバレンタインだということを・・・

夜になって私の部屋をノックする音。
誰かな~と思って明けると・・・
卒業生のサヴィーが、務めている会社のお菓子「ノムトムムーン」と
バラの花をもって来てくれました。
う、うれしい・・・じーん。
ありがとう、サヴィー。
一緒にお菓子食べる?と訊くと、先輩卒業生のラーヴォとこれから
チャーハンを食べに行く約束があるとのこと。
「ラーヴォにもなにか下さいって言っといて~(笑」と言って別れました。


しばらくするとまた部屋をノックする音。
ちびっこを中心にたくさんの子どもたちと指導員のサォピーア、
日本語教師のソチアがいました。
そしてみんなで「おかあさん、ハッピーバレンタイン!!」と言って、
こんなにたくさんのプレゼントをくれたんです。
手前の花束はソチア先生から、右の上のほうにある箱はサォピーアから。
みんなからの手作りのメッセージや紙で作った花、ミサンガもありました。
またまたじーーーん・・・

実は夕方ロァッちゃんが私のところに来て、「おかあさんにあげる」と言いながら
ハート形の小さい飴をくれたんです。
どうしたの?って訊いたら、「おこづかいから買った」と。
ロァッちゃんは小学校低学年なので、1カ月のお小遣いは1ドル。
その中で買ってくれた飴なので貴重なんです。
うれしくて抱きしめすぎて彼女が苦笑していました。


家族の愛情に恵まれずここに来た子どもたちもたくさんいますが、こうして
誰かを喜ばせようという気持ちが芽生えてくると言うのは素晴らしいことだと
思いました。
きっとカンボジア人スタッフたちが日頃注いでくれている愛情が子どもたちにも
伝わっているんでしょう。
私も長年やってきた気持ちがみんなにわかってもらえてるんだと実感できた
夜でした。


みんなありがとう。
ハッピーバレンタイン!おかあさんもみんなのこと愛してます!

4 件のコメント:

  1. 卒業生や子どもたちからのプレゼント、すごく素敵ですね。
    みんな博子さんのことが大好きなんだということがよく分かります。

    恋人や好きな人に限らずに、誰かのために、誰かを想って何かプレゼントしたりすることはとても素敵なことだと思います。
    孤児院の子どもたちの笑顔が一番の贈り物であり、宝物だと訪問して実感しました。
    みんなが元気に生活している様子がわかり、また元気をもらいました。

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  2. みきえさま
    またまたコメントありがとうございます。

    いつもは「おかあさん」というよりどちらかというと「おとうさん」的に厳しくする役割が多いだけに、この日はとても幸せでした。
    厳しさの裏側がちゃんと伝わっていたんだなーって。
    私もみんなが笑って元気に過ごしてくれることがなにより幸せを感じることなんです。
    子どもたちの楽しそうな様子がやる気の素です。

    またブログ見に来て下さいね。
    ありがとうございます。

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  3. とても嬉しい話しで胸が熱くなりました。
    私達が始めて訪問した時にヒーア君の「恩を忘れない心」のスピーチを聞かせて頂き感動しましたが、あれは彼だけでなくみんなの心だったと改めて思いました。

    ただ、自分の思いを形や言葉にして相手に伝えるには“思い”だけでは為し得ませんが、彼らはそれも身に付けたんですね。
    頂いた博子さんも嬉しかったでしょうが、贈った彼らも博子さんの反応に接してもっと嬉しかった筈です。
    博子さんにも彼らにもまた一つ宝物が増えましたね。

    スナーダイクマエと云う恵まれた大地に素晴らしい苗が植えられて強力な人生の肥やしが捲かれ、綺麗な花が咲いて美味しい実に育っていきますね。

    素敵な話しをありがとうございました。

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  4. 宮沢様
    はい、また宝物が増えました。
    こんなふうにコメントして頂けてうれしいです。
    こちらこそありがとうございます!

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