2010/12/27

卒業生の活躍

今年の夏の高校を卒業し、ピースインツアーアンコールに就職が決まった
パナーについて。
彼は両親が出稼ぎに出たまま帰らず、年老いた祖母と共に暮らしていた
けれど、祖母がこれ以上養育できないということで2000年に施設に入って
きました。

あれから10年が過ぎ、彼も社会に出ることになりました。
日本語を一生懸命学び、一貫して「将来はガイドになりたい」と話していた
彼にチャンスをくれたのがピースインツアーアンコールの皆さんです。

こちらの旅行会社からは毎年多くの日本人の方々がツアーで施設を
訪れてくれています。
(詳しくはリンクにあるHPをご参照ください)
日本語を学ぶ子どもたちにとって、訪問者の皆さんと実際に日本語で
話すのはめったいにない実践のチャンス。
その中で控えめに、でも気の利く行動をしていたパナーの成長を一緒に
見守ってくれていたのがピースインツアーアンコールの大塚めぐみさん
です。

なかなか就職先が見つからない若者が多いこの町で、卒業と同時に
仕事を与えてもらい、ガイド見習いとして雇用して頂くことができた
パナー。
その仕事ぶりを会社にスタッフの方より伺いましたのでお知らせしたい
と思います。

村の小学校の子どもたちに体育を教える活動、というツアーでアテンド
させてもらっているパナーです。
背中のショットなのでわかりづらいですが、マイクを持って相撲のとりかたを
子どもたちに教えているようですね。

こちらは綱引き。
こちらでもマイクを持って掛け声をかけています。

スタッフの方の話によると、パナーは優しい口調から村の子どもたちにも
人気があり、いつも周りに子どもが集まってくるようです。
施設にいるときもちびっこたちに人気のおにいちゃんでしたから、その様子
は私もよくわかります。

ガイドになると言う長年の夢に一歩ずつ近づいている彼は今、本当に
生き生きと仕事をさせてもらっているようです。

写真のツアーだけではなく、この春はスナーダイクマエでの交流ツアーにも
アテンドが予定されていると言うパナー。
彼の仕事ぶりをじかに見ることができる日がもうすぐきます。

子どもたちも先輩が仕事している姿を見て感じるものがあるでしょう。
同じくピーツインツアーアンコールでガイドをしている卒業生のラーヴォと
共に彼らが言葉だけはなく、施設にいる後輩に示してくれるものは大きいと
感じています。

今後はこのブログで卒業生のこともいろいろとレポートしたいなと思って
います。

2 件のコメント:

  1. 明日カンボジアに向けて出発しますが、今朝訪問先の学校行事のプログラムが届き、そこにパナー君の名前がありました。
    私達は小学校で2年前から運動会を行っており、昨年はラーボ君が活躍してくれました。
    今年はパナー君が彼に負けないくらいに活躍してくれるものと、このブログを読んで確信を深めました。
    とても楽しみです。

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  2. 宮沢様
    先日はお忙しい日程の中お立ち寄りいただきありがとうございました!
    子どもたちへのプレゼントもありがとうございました。

    メンバーの方の貴重なお話しもうかがえて、自分なりに考えることもありました。どうかよろしくお伝えください。
    いつも本当にありがとうございます。

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