2010/11/26

乾季になって・・・

ようやく畑作業に着手できる季節になりました。

施設の畑の土地は全体的に低地になっているので、
雨季になると毎年水没します。
野菜を作るのが難しいので今年は乾季の間に盛り土
をしようと計画してます。

男子とスタッフで作った日差しよけの屋根のしたで種を植える畝を耕します。
今回は、ナス・トマト・おくらなどを植えるそうです。

直接畑に植えるのではなく、まずはこのセルで苗を作ります。

振り返ってみると、マンゴーの花が満開になってきていました。

施設内には10本ほどマンゴーの木があるので、子どもたちは今から
実がなるのを楽しみにしているのです(笑


種を植えた後「観察日記を書きたい子?」と訊くと、数名がはいはいと
手を挙げていました。
カンボジアの学校ではやったことがない観察日記、子どもたちは最後
まで続けることができるでしょうか?

その様子もまたUPしたいと思います。

2010/11/25

国際ソロプチミスト和歌山紀南の皆様

15年ぶりにカンボジアに来られるという、那須明子会長に今年の
神戸絵画展でお目にかかり、あっという間に時が過ぎてこの秋の
ご訪問になりました。

国際ソロプチミスト和歌山紀南の皆様が施設に訪問されるのは
初めてですが、15年前にカンボジア支援としてある中学校の校舎を
寄付されたそうです。
その際にお手伝いさせて頂いたのが、施設創立者のメアストミーでした。
そういったご縁から今回皆様にお越し頂くことになりました。

まずは私から施設の概要をお話しさせて頂き、施設内を歩いてご案内
させて頂きました。
最初は緊張していた私ですが、時間の経過とともに皆さんからも
気さくにご質問などを頂き、だんだんと気分がほぐれてきました。

次は日本語の授業見学です。
卒業生のソチアが授業をしているところをご覧いただきました。
(残念ながら写真がありません・・・)

卒業生がこうして次の世代の指導者になってくれていることを直接
お伝えすることができて、私もうれしかったです。


最後は子どもたちと小さな交流会。
まずは子どもたちから「スナーダイ・クマエのうた」の合唱を。
そして那須会長からご挨拶を頂きました。

その後は手遊びからじゃんけん大会!

子どもの扱いがとっても上手な女性がいらっしゃって、子どもたちの心を
ぐっと掴んで下さいました。

最後に勝ち残ったのはヤーン。
小さいヤーンが勝って、子どもたちも喜んで盛り上がっていました(笑

次に新聞紙を配られて何が始まるのか不思議そうな子どもたち。
小さい女の子たちは日本の新聞にも興味津々です。

新聞を広げてその上に立ちます。
じゃんけんで負けたら新聞を半分に折って、またその上に立ちます。
これを繰り返して乗れなくなったらギブアップです。

じゃんけんの時は「げんこつやまのたぬきさん」を歌いながら。
こういうときにちびっこを見ていると、幼稚園のおゆうぎも子どもの成長に
必要な作業だなあと思います。

新聞紙が小さくなり、だんだん立つのがつらくなってきます(笑

おおいに盛り上がったところで、皆さんから子どもたちにプレゼントを
頂きました。
一人一人がきれいにラッピングされたプレゼントをもらう機会はそう
ないので、子どもたちは本当に喜んでいました。

最後にグラウンドで記念撮影。


皆さんのバスが見えなくなるまで手を振っていた子どもたち。
皆さんが帰られてからは、プレゼントの中を開けてはしゃいでいました。

カンボジアに到着して1番目の訪問先に私たちの施設を選んで下さったと
聞いています。
その他にもさまざまなお心遣いを頂戴し、また施設内で販売している物品の
ご購入もして頂き、本当にありがとうございました。

2010/11/21

水祭り@シェムリアップ川

雨季から乾季に変わるこの季節、カンボジア各地では水祭りと
いうお祭りが始まります。
今年は20・21・22日の3日間がその日にあたります。

毎年子どもたちもグループに分かれてスタッフ同伴のお祭り見学
に出かけます。
写真はすべてサォピーアグループのものですが、他の子どもたちも
見学に行っていました。

乾季だなーと思わせる青空。
ここで行われる、近隣の村、または在住外国人によるボートレースが
最大のイベントです。

でも子どもたちは・・・




いろんな屋台や、移動遊園地、フーセン割ゲームなどが気に
なっていた模様です。

さらに川の向こうにある大型のショッピングセンターには行った
ことがない子がほとんどなので、スタッフが社会見学とばかりに
連れて行ったそうです(笑
お菓子を買って食べてますね。
帽子かぶってるラタナーは昨年、勝手に行動してはいけないと
言われていたにも関わらずこのスーパーに来ていて、みんなに
夜のおやつを購入していた私とレジではち合わせてこっぴどく
怒られました(笑
ラタナーとチョムランとパナー、だったかな・・・。
こそこそ来るよりもみんなで来たほうが楽しいはずです!


肝心のボートレースですが、こんな感じで行われています。
みんなずいぶん前から川で練習していたんですよ。

この子どもたちの様子を見ていると今日一日満足だったようですね。
日頃は学校と施設の往復しか外の世界をほとんど見ていないので
目にするものがすべて新鮮だったことでしょう。
みんな楽しそうに仲良くこの笑顔を見せてくれるときが私も幸せです。

みんな門の中に入っているのにカンニャだけまだなにか食べていますね(笑
私は彼女のこの独自世界が結構好きです(笑

うちに帰ったユーンは番犬たちからおかしを狙われて、飛びつかれていました。
なるほどカンニャはこの事態を予測して、先に食べてしまっていたのか・・・。

年に一度、歩いて出かける遠足がこれで終わりました。

2010/11/19

自習の時間ですが・・・

今月は午後授業の小学生たち。
先日ブログに掲載したお手伝いの時間が終わると、今度は自習時間に
なります。


食堂では各自が宿題などをしているのですが、語学教室ではラタナーが
指導員デットから算数を教わっていました。
分数の足し算・引き算のようです。

私も久々に自習時間に参加してみました。

分母を合わせて、分子を足して・・・
答えは、18分の92。
うーーん、なんとなく気持ち悪い答えですね(笑

まだ割れるよ、デットが言います。
そうですね、まだ割れます。

頭を抱えるラタナーにデットが言いました。
「4で割ってみてごらん」


え??
18は4で割れないんですけど・・・
少々混乱気味な私。

おそるおそるデットに言いました。
「あのー、4じゃ割り切れないと思います・・・」

デットは頭を抱えて、なぜか爆笑。

向こうで私のほうを見ながらカンがにんまり笑っていました。

デットさん、しっかりして下さいね~。

2010/11/17

朝から大忙し

朝の掃除&お手伝い時間。

今朝もいくつかのグループに分かれて作業中です。

サリーとオーンは溝掃除。
サリー、大きくなったなぁ・・・。



ヒアッと・・・これ誰だ??
ラタナーですね(笑
二人は焼却炉の灰を取り除く作業中でした。


ピサールと・・・、ピセイ(苦笑
兄弟ではないけど顔の似ている二人は灰を敷地の奥に運んでました。


バケツで運ぶのが面倒になったらしく、大きな樽に入れて
みんなで運び始めていました。
あ、ソチアも手伝ってますね。

畑に行くと女子と塾から帰ってきたチョムランが稲刈り。
ここは敷地内で一番水はけが悪いところなので、まだ水が
たまったままでした。
稲穂が水につかるといけないのでみんながんばって作業
しています。


稲穂を天日干しする作業。
前に一度やっているので、今度は脱穀しやすいように葉っぱは
先に取り除いています。
チョムランは私が横で一緒に作業するのでさぼれません(笑
最後までちゃんと丁寧にやっていましたが、この場所は午前中
直射日光でとても暑いのです。

作業が終わって、手を洗うみんなに「お水飲んでねー」と言って
私も部屋に戻りました。

雨季が終わり、しばらくは過ごしやすい季節とは言え、やはり
カンボジアは暑いです(笑

2010/11/16

かんせーい

サヴィーが作ってくれていた掃除道具置き場。

完成しました。

タイルを敷いて、トタンで屋根も付けていますね。
今まで地面に置いていたバケツが棚にのせられています。
モップとほうきは右と左で別々に分けてかけるようになっているところも
なかなかです。

午前だけアシスタントとして施設でアルバイトしていた就職活動中の
サヴィーですが、12月から仕事が決まりました。
これで卒業生3名が全員就職です。

なんの仕事かはまた今度、ブログでご紹介したいと思います。
お楽しみに。

2010/11/15

思いがけず仕事ぶりを見ることができました

日頃から大変お世話になっている、写真家の足立君江さんが
ご友人の皆さんと一緒にカンボジアに撮影・観光旅行に来られ
ました。

このブログのヘビー読者の皆さん(笑)ならご存知かと思いますが、
足立さんは2000年よりカンボジアの撮影をはじめられ、その際に
こちらの施設を訪問されたことをご縁にこれまでずっと施設の
支援をして下さっています。

「カンボジア・はたらくこどもたち」という写真集も出版されていて
スナーダイ・クマエの子どもも掲載されています。
またこの写真集の売り上げを施設に寄付して下さったり、日本で
行っている絵画展の際には助っ人でお手伝いに来て下さったりも
しているのです。

今回ご同行の皆さんの中には東京の絵画展に足を運んで下さった
方や、以前足立さんとカンボジアに撮影旅行に来られた方もいらっしゃ
って、再会をとてもうれしく思いました。
また今回のカンボジア渡航に際して、絵画教室で使用できる色画用紙
などを支援物資としてお持ち下さった方もいらっしゃいました。
皆さん、本当にありがとうございます。


さて、足立さんの滞在も残すところあと2日となった今日、バンテアイスレイ
遺跡と、クメール伝統織物研究所の伝統の森を訪問されるご一行に
私も同行させて頂くことになりました。

この旅行の手配はいつもお世話になっているPITアンコール様、そして
同行のガイドはスナーダイ・クマエの卒業生であるラーヴォです。
ラーヴォがガイドになってから、実際に彼の仕事を目にするのは初めての
私。
前日から楽しみにしていました!


まずは王様の沐浴場・スラスランへ。
流ちょうな日本語で遺跡の歴史などを説明するラーヴォを頼もしく思いながら
シャッターを切りました。

移動の車内でも、道の状態や到着予定時刻など話し、お客様への気遣いを
する彼を見ていて、立派になったなあと思っていました。

日本語の基礎は施設で学びましたが、お客様への気遣いなどは確実に
今の仕事を始めてから学んだものだと思います。
また日本語レベルの向上も、仕事の中で得たものだと感じました。
仕事上必要であることを、実践で学んでいくことの多さを思うと、今の
会社で本当にたくさんのことを指導して頂き、吸収してきたのだと思います。

遺跡や伝統の森、その後のお買い物などの流れを見ていても、ラーヴォの
見えない気配りをたくさん感じることができ、すべてスムーズに運んでいたと
思います。
施設に来たばかりの頃は、やせっぽっちでいつも女の子たちと一緒に
いた彼ですが、こんなに立派に成長したことを思うと時の流れを感じます。


卒業生の仕事ぶりを見るチャンスはあまりないのですが、前回のケインに
続き、今回はラーヴォの仕事も見せてもらえて楽しかったです。

足立さんのお気遣いに本当に感謝です。


最後になりますが、最近売り切れてしまっていた、足立さん撮影のポストカード
5枚組(2種類)が復活することになりました。
すべてスナーダイ・クマエの子どもたちが写っています。
今回カンボジアにお越しの際に、お持ち頂いたのです。
また写真集のほうも引き続き販売中ですので、施設にお立ち寄りの際には
ぜひご購入頂けましたらと思います。

ラーヴォの働くPITアンコール様のウェブサイトはこのブログのリンクからご覧
頂くことができます。
少数精鋭の頼もしい専属ガイドさんたちとカンボジアツアーのキャリアの
長さではどこにも負けない素晴らしい会社です。


足立さんのご友人の皆様も気さくで楽しい方ばかりでしたので、私もずいぶん
リラックスして同行させて頂くことができました。
皆様、ありがとうございました。

ラーヴォもお疲れさまでした!

2010/11/13

プノンペン・シェムリアップNGO合同会議

カンボジアにあるNGOで働く日本人のネットワーク・JNNCの
プノンペン・シェムリアップ合同会議がスナーダイ・クマエで
開かれました。

通常プノンペンで月例会があるのですが、シェムリアップにある
NGOの人たちは毎月プノンペンまで参加しに行くのが難しいと
いうことで3年前より年に1度はこちらで月例会を開催して頂く
ということになっています。

今回はプノンペン・シェムリアップ合わせて16名の参加者となり
会議の会場となったスナーダイ・クマエの語学教室がぎゅうぎゅう
詰めの状態でした(笑
皆さん、狭い会場で本当にすみませんでした。


まずは施設の見学、案内を私がさせて頂きましたが、同じく
NGOで活動をされている皆さんを前にいつもよりも緊張して
しまったように思います。

会議ではそれぞれの団体の概要と自己紹介をして頂いたり、
プノンペンの方が知っている情報を共有して頂いたりと有意義な
時間となりました。


めったに顔を合わせることができない、プノンペンやバッタンバンで
活動されている皆さんとお目にかかり、色々なお話ができるこの
年に1度の会議は私たちシェムリアップ組にとって大変貴重な機会
なのです。

遠方よりご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

2010/11/07

待望の・・・

稲刈りです!

今日の午後は稲刈り作業。
ブログでは何度もお話ししていますが、昨年は豪雨被害をうけて
稲が全滅したのでお米は一粒も私たちの口には入りませんでした。

今年はしっかりと実ってくれたので、この日を迎えることができました。

稲刈り班

脱穀班

私も久々に農作業に参加しました。
最近は日差しも弱まって涼しいので作業は途中までやりやすかったです。
夕方になると西日がきつくて少々疲れました。

子どもたちの中でも、稲刈りが初めての子もいます。
出身の村が貧しすぎて稲作をしていない場合もあるからです。
それでも見よう見まねで作業するなか、機転の利く子は効率のよい方法を
自分で編み出していきます。
こういうときに活躍するのはオーン(別名・ジャイアン)、リャンサイなどです。

ちびっこたちは稲穂を束ねたものをいくつもいくつも
「おかあさん」
「はい、おかあさん」
と、持ってきてくれるので休む暇もありませんでした(笑

途中で伝統舞踊の教室が始まったので、最後に残ったのはこのメンバー。
たくさんとれたぞーと思っていましたが、どうでしょう、10kgあるかないか
くらいですね、きっと・・・
まだ半分しか収穫していませんから、あと2週間ほどしたら残りの稲刈りも
することになっています。

これが自分たちの口に入る日が今から楽しみ、待ち遠しいです。

新・美術教室

今日から新しい先生による美術教室が始まりました。

これまで指導して下さっていた日本人の先生の教室は10月末で
終了したからです。

指導員のデッドの知人からの紹介で新しく先生として迎えたのが、
ヴァナーさん。
バッタンバン州出身で、子どもの頃あるNGOの美術クラスで学んだ
そうです。
現在は他のNGOが行っている障害者への工芸品製作の指導員と
して働いていますが、空いている時間があるため私たちの施設でも
教室を開いてくれることになりました。

今回から美術教室は1コマ2時間、ゆっくりと取り組むことができるよう
になりました。
日曜日の午前、年長と年少に分かれてはいるものの、同じ場所で
一緒に学びます。


ヴァナー先生はアーティストらしく、会うときはいつもスタイリッシュ。
まずは自己紹介から、そしてこの美術教室についての説明などを子ども
たちに直接してもらい、さっそく教室が始まりました。
1ヶ月ほどお休みしていた教室が始まり、子どもたちもうれしそうです。

新しく施設に入ってきた、ワントンとピセイにとっては初めての経験。
少し戸惑っているようでしたが、とりあえず何かを描いていました(笑

これからどんな作品が出来上がってくるのか楽しみです。

2010/11/06

掃除道具

カンボジアに住み始めた日本人が驚くことの一つとして様々な衛生観念の
違いがあると思います。

私も雑巾とふきんが同じ扱いだったり、モップを台所の流しで洗おうとする
子どもたち、そしてそれを見ても何も言わない大人に驚いたことを覚えて
います。

ねばり強く何度も何度も、口に入れるものと足のつく場所のものを同じよう
に扱ってはいけないと教えました。
ある程度清潔に保つことで防げる病気もあります。
なにもかも過度に清潔にというわけではありませんが、最低限はそうして
ほしいと思い続けていました。

今では室内用と外用にほうきなどの掃除道具も分けて使用するようになって
います。

外用の掃除道具を保管する場所は決めているのですが、そこをもっと整理
できるよう、現在就職活動中のサヴィーが改造してくれていました。
スタッフに頼まれたの?と訊くと、「いいえ、僕自分で考えました。」と
にこにこしながら答えるサヴィー。

自分もここで暮らしてきて、使い勝手の悪い場所などはよーくわかって
いるんでしょうね。
それを自主的に変えようとしているのを見てうれしくなりました。

サヴィーは現在、半日だけ施設でアシスタントしてアルバイトしています。
就職難のこの町でいつ仕事が見つかるかわかりませんが、やはり一度
外の世界でもまれて強くなってほしいと思っています。


後日、この場所がどう変わったかまたご報告したいと思います。

2010/11/05

日本語教室

今日は施設内で行われている日本語教室をのぞいてきました。

ラジカセから問題が流れる教室。いつもと雰囲気が違います。
普段はホワイトボードを前に文型を教えているソチア先生ですが、今日は
試験監督といったところでしょうか。

みんなの日本語初級Ⅱと書かれた教材が置かれていたので、そこまでの
総合的な文型の試験で、今日はヒアリングをしていたんですね。

2名の人物の会話から、そのときの状況が適切に書かれた文章や単語を
選ぶという、自分が中学生くらいの時に受けた英語のヒアリングテストを
思わせる内容でした。

試験になるといつもとは違ってみんなかなり真剣な表情。

タラナーは受身形で苦戦していました。

ソチア先生とは普段からよく話をするのですが、以前の子どもたちよりも
今の子は積極性に欠けるということです。
もっと知りたい、理解したいという気持ちにさせるための工夫を考えている
ようです。

試験の結果は後日、先生から聞くことにします(笑

2010/11/04

バイヨンインフォメーションセンター

スナーダイ・クマエのオリジナルポストカードを購入できる場所は
シェムリアップに3か所あります。

スナーダイ・クマエ施設内、オールドマーケット近くにあるお土産屋さん
「クマエ・ユーン」、

そして、バイヨンインフォメーションセンターです。


このセンターでは、日本政府アンコール遺跡救済チームがこれまでに
修復活動を行ってきた、さまざまな遺跡について、その作業の工程、
出土した陶磁器などを見ることができます。
そして日本人及び日本語を話すスタッフの方から直接説明を受けながら、
カンボジアの歴史から遺跡修復に関する様々な情報を知ることができる
のです。


充実した写真、映像などの資料、そして木をふんだんに使った建物と
たくさんの緑に囲まれた空間で、カンボジアの歴史を知る機会がある
なんて素敵だと思いませんか?
私がお邪魔した際には、王様の沐浴場を思わせるため池にたくさんの水が
たたえられ、その周りを取り囲むブーゲンビリアが満開でした。


バイヨンインフォメーションセンターに関する詳しい情報はこのブログの
リンクからご覧下さい。

2010/11/01

支援物資届けました

バンテアイスレイ遺跡に近いある村で、スタッフのソカーとデットが
支援物資を配ってきました。

施設にいるマウの身分証明書を作るために出生地である村にいか
ねばらないということで、それならば支援物資の中でサイズが合わず
子どもたちが使用できないものなどを持っていこうということになった
のです。

物資の整理、管理はサォピーアがやってくれているので、施設で
使うもの使わないものはすでに分かれていました。

車で約40分ほどのところにある村。150世帯が暮らしてるそうです。

マウちゃんもお手伝いしています。

デットは8月に女の子の赤ちゃんが生まれたばかりのパパです。
施設でもカンニャなど小さい女の子とよく遊ぶ姿を見ますが、やはり
ここでも女の子が気になるようですね。

最後にみんなで集合写真です。

ソカーやデットは、米どころのバッタンバン州出身。
彼らが言うには自分の故郷では農業をしている人が多いけれど、もっと
豊かに作物がとれることと作物の流通もある程度できてるため、子どもを
学校に通わせる親が多い、とのこと。
この村の近くには小学校があるのに、多くの親は子どもを学校に通わせて
いないことも村の人たちと話してわかったそうです。

この辺の村の人々は、やし砂糖を作って生活していることが多いそうです。
この鍋で砂糖ヤシの樹液を煮詰めて、砂糖を作ります。


固形の砂糖はお土産として街で見かけることもよくありますが、一般の
家庭ではハチミツのような粘り気のある液体状の砂糖を調味料として
使用することもあります。



日本から多くの方に支援物資をお送り頂いておりますが、施設で使うだけ
ではなく、こうして色々な場所に届けていることを今日はご報告させて
頂きました。
いつも本当にありがとうございます。