2010/09/30

スタッフミーティング

普通の会社なら朝全員でミーティングしたりするもの
なのだと思うのですが、うちは週に1回だけです。

指導員が3名しかいないこととそれぞれのシフトが
ばらばらでなかなか一緒に集まることができないことが
主な理由です。

朝起きてから夜寝るまで、子どもたちの1日のスケジュールは
スタッフがアレンジして管理します。
病気の子もいれば、ちびっこの喧嘩の仲裁も(笑)
ミーティングに1時間かかったとして、その1時間誰も子どもたち
のそばにいない、という状況はあまり作りたくないのです。

それにスタッフのほとんどはこの院内に一緒に暮らしてる
住みこみスタッフなので(指導員はソカー以外住みこみ)
ミーティング形式にしなくても、顔を合わせたときにすぐに
必要なことは伝えます。

ソカーは会計担当でもあるので、私と二人で会うことも多く
そのときに話せることは話してしまいます。

こうやって私たちも時間のやりくりをしながら、できるだけ
子どもたちのそばにいられるように工夫しています。

そのスタッフミーティング、これまでは週に1回、午前8時から
だったのですが、先週から午後4時に変更になりました。
先週は1階のダイニングで朝8時に待機する私にデットが
「おねえさん・・・、ミーティングは4時からですよ(苦笑」
と言いに来てくれて気づきました。

そして今朝も「ミーティングだー」と思いながら準備して、さて
下に行こうと思ったときに思い出しました。

「あ、4時からだ・・・」


一応ソカーに「4時からだったよね?」と確認の電話をすると
「そうですよ、ところで8時半から領収書のチェックお願いして
いいですか?」と言われました。

なんだか最近私も子どもたちと同じで、スタッフにアレンジして
もらって管理されてるような気分です(笑

それだけみんなしっかりしてきてくれたということですね。

うちの指導員は全員20代。
この世代は教育という意味でも、家庭環境という意味でも、
これまでの世代の人たちとずいぶん変わってきているように
感じます。
カンボジアの新しい世代の人たちが、今の子どもたちの教育に
関わる場という視点でスナーダイ・クマエを見てもらっても
面白いかもしれません。

なにかと子どもたちが注目されやすい孤児院ではありますが、
縁の下で指導員たちがその子どもたちを支えていることを
お伝えしたいと思います。

そして私も取り残されないように努力します(笑)

2010/09/28

ティティ

カンボジアでは犬はペットというよりもまだまだ番犬という
意識が強く、夜になってぐっすり寝てしまう人間よりも少し
の物音でも起きて見はってくれる犬が信頼されています。

私たちの孤児院でも約20匹の犬が放し飼いされているの
ですが(敷地が広いため犬も多い)、ティティだけは特別です。

ティティ(笑)

ティティは指導員のサォピーアが外で拾ってきた犬です。
この子はお寺のゴミ箱に捨てられていたそうです。
たまたまサォピーアが見つけたのですが、そのときティティは首を大きな
犬にかまれて瀕死の状態。
怪我をしたところが化膿しているのを見て、誰もこの犬は助からないと
思ってしまっていたようです。

サォピーアはあまりにひどい状態に放置することができず、連れて帰り
ました。
看病の甲斐あって、この子はすっかり元気になったのです。

ただ、首をかまれたときに神経のどこかに傷が入ったのか目がよく見えて
いないのと平衡感覚がないようで、一人でよくクルクル回っています。
その動きがかわいくて今ではすっかり子どもたちの人気者なんです。

今日は小さい子が着れなくなった服を着せてもらっていました。(笑)

サォピーアとティティ

サォピーアは初めて会ったときからみんなに優しくて、少し気が強くて
頼りになるお姉さんタイプの子でした。
そんな彼女だからこそ、ティティを見たときに放置できなかったのでしょう。
ティティは今、みんなから愛情を受けて幸せだと思います。

ティティは子どもたちの部屋のある建物には絶対に入ってはいけないと
しつけられています。
私が建物のドアを開けても、ぎりぎりまでついてきますがドアの前でとまって
首をかしげます。
その表情がかわいくてたまらないのですが、そこから先に入ってきたことは
ありません。

ティティがこれだけ言うこと聞いてくれるんだから、みんなももうちょっと
お母さんや指導員のお兄さん、お姉さんの言うことを聞いてほしいと思った
りしますけどね(笑

院ではスタッフと子ども、そして犬や鶏がこうして共同生活(?)を送り
ながら、助け合ったり、思いやりの気持ちを育んでいます。

2010/09/25

間違ってました・・・

昨日の記事でチョムランについて、

来年こそはめでたく中学入学になってほしい

と書いたのですが、この新学期から中学1年生
でした。
失礼しました!
チョムランの名誉のために(笑)訂正させて頂きます。

チョムラン、ごめん!!
お母さんにとってはチョムランはいつまでも小さい
子どもみたいに思ってしまってました・・・。

2010/09/24

新学期を控えて

カンボジアの新学期は9月末に始まります。
長い夏休み(ずっと夏ですが・・・笑)が終わり、いよいよ来週から
学校が再開となります。

そんなこの時期、新しい制服やカバンなどが必要に応じて子ども
たちに配布されます。


ここでは男子に制服を渡していました。
右から二番目のチョムランは、今度6年生になります。
勉強が苦手なことと、不幸にもカンボジアの小学校には留年の制度が
あったため(笑)6年生になるのに9年もかかってしまった彼。
私にとってはいつまでもちびっこグループだったのですが、いつの間にか
身長も高くなり、声変わりまでしていました。
今年は留年せずに来年めでたく中学入学、となってほしいものです。

事前にスタッフより必要な物品数を聞いていたのですが、その際に話した
ことは、渡すときに必ず大事に使うように子どもたちに指導するということ
でした。
ないと言えばすぐにもらえる、という環境はここでは作るつもりはありません。
新しいものをもらったときの喜び、その気持ちを忘れずにどんなものでも
大切にできる子たちになってほしいと思っています。


新しい文房具、制服、カバンなどをもらってみんなうれしそうでした。

こうして毎年子どもたちが必要なものをそろえて学校に行けるのも、
支援をしてくださる皆様がいらっしゃるからです。
直接子どもたちから「ありがとうございます」と言われるのは、私ですが
子どもたちの感謝の気持ちをこのブログを通じて、皆さんにもお伝え
できればと思っています。

いつもご支援ありがとうございます。

2010/09/18

鶏小屋の改装完了

雨季になると院内にある養鶏場が水浸しになり
1日3度の餌やり、水替えの作業が大変になります。

そこでデットの提案により、鶏を入れているケージを
もう少し上に設置、その下に盛り土をして浸水に
負けない高さにしてしまうことになりました。

作業中に私が見に行けなかったので、結果だけですが・・・

【修理されて引き戸に変身した入り口扉】





















【高さのあるケージで安心(?)の鶏たち】

















【鶏の世話・当番表】                                               
1行目
ヴェーン ダッ チョンナイ モアン
鶏餌やり当番

2行目
サイハー・ラタナー

3行目
ヒアッ・(ピ)サール・(ソ)チア

4行目
チョムラン・サライ

5行目
リャンサイ・サリー・オン


扉の横にきちんと貼られていました。
ピサールとソチアの名前は呼び名に省略
されていましたが・・・(笑

毎日作業時間にこうして少しずつ色々な場所のメンテナンスを
行って、日々暮らす場所を快適に保っています。




2010/09/15

社会福祉局から

スナーダイクマエ孤児院は1998年にカンボジア内務省に
ローカルNGOとして登録をしていて、国内での活動を
正式に開始しました。

今日は社会福祉局より2名の調査員が来て、孤児院の見学を
していきました。

どうしてこの施設を知ったのか訊いてみると、社会省に
登録を済ませているいくつかの施設を巡回している間に
ここの話も聞いたということ。
まずは内務省から出されたローカルNGO登録の証明書を
見せました。

いくつかの質問に答えたあと、実際に院内を見たいということ
だったので、指導員のサォピーアと一緒に説明をしていきました。

彼らの関心は、子どもたちが適切な環境に置かれているのか、
施設の衛生管理などはきちんとしているのか、子どもに対する
スタッフの数は妥当か、などでした。

まずは台所を説明しましたが、普段から清潔に保つよう調理
スタッフに指導しているので突然の訪問でも問題ありません。
整理整頓のできた調理場のフロアに感心しながら話を
聞いてくれていました。
洗濯干し場から養鶏場に案内し、細かい説明はすべて
サォピーアに任せます。















ゴミの分別を行っていることなども話しながら、施設の
内部もすべて説明しました。













(内部の写真は公開していないので、写真はここまでです)

私は途中で用があったので離れたのですが、あとで
サォピーアに訊くと、特に指導することはないと言われた
そうです。

ただ、内務省登録だけでは十分ではないので、社会省
への登録もするようにということで、必要者類やプノンペンの
担当者の連絡先などの資料を置いていってくれたとのこと。
現在、指導員のデットが必要書類を整えているところです。

登録が済むと、衛生教育などの講習会がある場合、施設にも
連絡を入れてくれるということなのでできるだけ早く登録を
済ませたいと思っています。

2010/09/13

男の子もがんばってました(笑)

お米を台所に運ぶ、男子たち。


ここで毎月消費するお米の量は500kg!
1袋50kgのお米を10袋購入が基本です。
たくさん食べる月は指導員のソカーが申し訳なさそうに
「あと2袋追加で買ってもいいですか?」
と、月末に言いに来るんですよ。

お米屋さんがルモークと呼ばれる運搬バイクで敷地内
には持ってきてくれるのですが、台所は奥にあるので
それを自分たちで運ばなければならいのです。

孤児院で一番腕力に自信のあるサイハーと、弟分の
ラタナー、チョムランが手伝います。

さすがにこれは女の子にはちょっと無理かな・・・。
ということで、男の子が頑張っているところも紹介しておきます(笑

2010/09/12

歌の練習?

スナーダイクマエのダイニングはオープンエアで気持ちのよい
スペース。
どんなに暑い日でもここだけはいつも心地よい風が吹いて
います。

そこから心地よい歌声が聴こえてきました。

かわいい声で練習してるのは、ヤーンちゃん。
指導員のサォピーアに教えてもらいながら練習していた曲は
「きらきら星」でした。
もうすでに歌えるのですが、振付を覚えながらということで
真剣な表情でした。


最後には周りにいた子も誘って、ちびっこグループで合唱の
練習をすることに決まったようです。


ただ、この時間、自習時間だったので(苦笑)、今度は歌の
時間を設定したほうがよいかなと思ったおかあさんでした。

2010/09/11

男子もがんばれ~

今日はいいお天気なので屋外での作業日和。

見に行ってみると2つの作業が同時進行していました。
同じ時間に大勢で1つのことだけをしていると、サボる
子もいるのでそれはやめてねとスタッフに話したところ
だったんです。

一つ目は鶏舎の壊れた部分を補修する作業。
















中の土が外に出ないように、周囲にレンガ数個分の
高さの低い塀を作っていたのですが途中で割れて
しまっていたからです。

レンガを固定するためのセメントは子どもたちが作り
ます。
が、私が見たときはカンとスレイオンの女子二人組が
頑張っていました。
















その横で院内一の力持ち、サイハーは水を飲みながら
見学?(笑





















「男の子もがんばれー」というとみんな笑っていました。


洗濯用の井戸では日よけの屋根が壊れたために、
スタッフのデットが修理作業。
















写真には写っていませんが、チョムランも手伝って
いました。


雨季の今、いいお天気の日に作業をしておかないと
はかどらないのです。
これからはぜひ男子にもがんばってもらいましょう(笑

2010/09/10

今回は誰かな~

私の仕事用の机にたまーに何かが置かれている
ことがあります。

今回は、これ。





うちの女の子たちは器用な子が多くて、
日本の折り紙が好きな子も多いのです。

朝、こういうプレゼントが届いていると
今日も1日頑張ろうという気になります。
黙っていても私がしていることを
みんなもわかってくれているんだなと
感じるからです。








私から聞かないと誰が置いてくれたの
かは自分から絶対に言わないのもうち
の子たち。

これは誰が作ってくれたのかなあ・・・。

2010/09/08

オークンの気持ちを込めて

2010年スナーダイ・クマエ絵画展はこの夏、延べ800名もの
皆様にお越し頂きました。

芳名帳にお名前やご連絡先を書いて下さった皆様に、今年は
私と子どもたちからお礼状を出そうと思っていました。

8月半ばにカンボジアに戻り、それから少しずつ宛名と一言を
書かせて頂いていました。

子どもたちがメッセージを書くスペースをあけておいて・・・。


ヒアッくんは独特の雰囲気を持つ男の子ですが、どんなことを
書いたのでしょうか?
















こちらはみんなでワイワイいいながら書いていました。






















最後にみんなで。
















カンボジアから日本まで何日でハガキが届くのかわかりませんが、
子どもたちの「オークン」(ありがとう)が皆さんに届く日を私たちも
楽しみにしています。

2010/09/07

なんとかもちこたえました

数日前からの大雨で浸水した敷地ですが、今日はすっかり
水も引いて(というか、自分たちでポンピングしたからですが)
真っ青な空も見えています。


















そこで今日はお手伝いの時間を1時間繰り上げて、
台所を大掃除です。
みんなの日々の食事を作る大切な場所だけに、
総出でがんばっていました。

















今日はまだこの台所は使えませんので、非常用の
室内キッチンにて夕食の準備。

調理担当スタッフのトン(中央)、お手伝いの
マウ(右)とルティア(左)です。
















今日のメニューは、ニョアム(酸っぱいサラダ)と
青菜のスープだそうです。

カンボジア料理が実は少々苦手な私もニョアムは
大好きです。
みんながんばって掃除していたので、今日の夕食は
きっとおいしいでしょうね。

2010/09/05

憂鬱です

私が一時帰国した頃はまだ雨季の初めだったので、あまり
季節を感じることがなかったのですが、8月半ばにこちらに
戻り、雨季であることを実感しています。

特に昨日の夜から降り始めた雨で、また敷地内が少しだけ
水没してしまいました・・・

昨年のような床上浸水プラス建物の損害というのはないの
ですが、それでもこのとおり。

















洗濯するための井戸に置かれていたクーラーボックスに
ハテナ?と思い、開けてみると・・・・(苦笑


これ全部、サカナたちです。














さらにこちらは警備員のサンおじさんが捕まえた超大物(笑


なんでも子ども以上にエキサイトしていたそうで・・・。












昨年水害支援として頂いた資金の中から購入したポンプも
大活躍です。
















これで外に水を吐き出すというわけです。

















昨年よりも1ヶ月くらい早いペースで豪雨になっているように
感じます。
「もうこれ以上降りませんように」と空に向かって祈る毎日。

子どもたちは学校がまだお休み中ということもあり、どちらかと
いうと、ちょっぴりうれしそうではあります。
あれだけ獲物が獲れれば、それは楽しいでしょうね・・・。

でもお母さんはみんなが病気になったり、院内が不衛生に
なることがとっても心配なんです。