2010/10/01

気を取り直して・・・、祝・卒院!

みんなのおなかも満たされたところで(笑)、卒院式の始まりです。

まずは子どもたちから卒院生への言葉。
これまではその場で立って一人ずつ思い思いの言葉を言うだけだったのに、
今年はグループを作って手作りの贈り物を準備する子たちもいました。

最初は笑顔で聞いていたのですが、いつもは気が強いウーイの番になった
とき、大きな瞳から大粒の涙がこぼれ始め、あっという間にみんなに連鎖。

手紙、ペーパークラフト、首飾りなど、それぞれがこれまでの感謝や思い出
などを伝えながら手渡ししました。


そして次はスタッフから。
指導員のスタッフは、社会に出てもしっかりとがんばるようにと励まし、卒業生
たちは「出て行ってもみんなにはここがある」と話していました。

最後に私も3人に、

お母さんからするとまだまだ子どもだと思っていた3人がもう卒業だなんて
信じられない気持ちだよ。
よく頑張って高校卒業しましたね、おめでとう。
人生はそんなに簡単じゃないから、これからもきっとつらいことや大変なことが
3人にも起きるでしょう。そういうときにはここへ帰ってきて、みんなと話したり
スタッフやお母さんに相談してほしい。3人はひとりぼっちではないから。
こんなに大勢の人たちと一緒に子ども時代を過ごす経験は誰でもできることじゃ
ないし、お金よりも物よりもなによりも大きな財産をみんなはここに持ってるんだよ。
お母さんの部屋のドアはいつでもあいてるから。
3人がこれからどんな大人になっていくか、新しい楽しみができました。
思いやりの気持ちを忘れず、スナーダイ卒院生らしい大人になってください。

と話して、手紙を渡しながら一人ずつとハグしました。

私がまだ20代半ばで自分の子どもも小さくて、この3人には親らしい
スキンシップを十分とってあげることができていなかったというのが
ずっとずっと自分の心の中にありました。
これからは、今すでにたくましく社会で生きている他の卒業生たちから
学びながら、自分らしい生き方を見つけてほしいと思っています。


その後はみんなからお祝いの歌
ちびっこグループはカンボジアの歌「アラピヤー」を振り付きで。
めちゃくちゃかわいかったです。

ちょっと大きなお姉ちゃんたちが加わって、蛍の光(クメール語バージョン)

最後に今回最年長となったサイハーのギター伴奏で、全員から
「スナーダイ・クマエのうた」の合唱
これは私も驚きました。
まだまだギターは練習の余地があるものの、サイハーが心のこもった
演奏をしていました。
車谷浩司さんに指導して頂いたギターがこんな形で出てくるとは・・・。
コウジさんありがとうございました。
サイハーはよく頑張りましたよ。

卒業したとはいえ、スナーダイ・クマエの子どもには変わりないのですから、
私もまだまだ3人の力になりたいと思った夜でした。
そして私が思う以上に子どもたち同士で強い絆が結ばれていることにも
気付かされた2010年卒院式となりました。



ケイン、パナー、サヴィー、本当におめでとう!

5 件のコメント:

  1. 卒院のみなさんおめでとうございました。

    うれしいのと切ないような気持ちとで、おかあさんにとっては
    とくに胸一杯だったのではないでしょうか。

    皆の手作りの心のこもったお祝い、きっと
    これから大変な時にも励ましになる支えになると思います。

    それにしても、トンカツ美味しそう!!

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  2. naokoさま

    いつもコメントありがとうございます。

    この10年間で卒院式も5回目となりました。
    以前はお別れの式という感じだったのですが、今は
    卒業生がときどき遊びに来てくれたり、院で働いて
    いることもあり、新しい生活のはじまりのためのけじめ
    という感じがしています。
    それでもあの子たちがまだまだ幼かった時のことを
    思うと、本当に胸がいっぱいになります。

    トンカツは、私の手がほとんど入っていない状態で
    みんなが作り上げました。
    食に対するどん欲さにも脱帽です(苦笑
    何度か一緒に作っただけなのに、しっかり覚えていま
    すからねー。

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  3. 素晴らしい。サイハーよくやった!

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  4. Cozyさま

    コメントありがとうございます!

    サイハーにも伝えておきますね。
    喜ぶと思います。

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  5. 三名の卒業生さんおめでとうございます。
    パナー君!立派なガイドになってほしいな!

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