2010/09/28

ティティ

カンボジアでは犬はペットというよりもまだまだ番犬という
意識が強く、夜になってぐっすり寝てしまう人間よりも少し
の物音でも起きて見はってくれる犬が信頼されています。

私たちの孤児院でも約20匹の犬が放し飼いされているの
ですが(敷地が広いため犬も多い)、ティティだけは特別です。

ティティ(笑)

ティティは指導員のサォピーアが外で拾ってきた犬です。
この子はお寺のゴミ箱に捨てられていたそうです。
たまたまサォピーアが見つけたのですが、そのときティティは首を大きな
犬にかまれて瀕死の状態。
怪我をしたところが化膿しているのを見て、誰もこの犬は助からないと
思ってしまっていたようです。

サォピーアはあまりにひどい状態に放置することができず、連れて帰り
ました。
看病の甲斐あって、この子はすっかり元気になったのです。

ただ、首をかまれたときに神経のどこかに傷が入ったのか目がよく見えて
いないのと平衡感覚がないようで、一人でよくクルクル回っています。
その動きがかわいくて今ではすっかり子どもたちの人気者なんです。

今日は小さい子が着れなくなった服を着せてもらっていました。(笑)

サォピーアとティティ

サォピーアは初めて会ったときからみんなに優しくて、少し気が強くて
頼りになるお姉さんタイプの子でした。
そんな彼女だからこそ、ティティを見たときに放置できなかったのでしょう。
ティティは今、みんなから愛情を受けて幸せだと思います。

ティティは子どもたちの部屋のある建物には絶対に入ってはいけないと
しつけられています。
私が建物のドアを開けても、ぎりぎりまでついてきますがドアの前でとまって
首をかしげます。
その表情がかわいくてたまらないのですが、そこから先に入ってきたことは
ありません。

ティティがこれだけ言うこと聞いてくれるんだから、みんなももうちょっと
お母さんや指導員のお兄さん、お姉さんの言うことを聞いてほしいと思った
りしますけどね(笑

院ではスタッフと子ども、そして犬や鶏がこうして共同生活(?)を送り
ながら、助け合ったり、思いやりの気持ちを育んでいます。

4 件のコメント:

  1. 優しいサォピーアさんに拾われたティティは幸せ者ですね。
    その愛に応えて躾をきちんと守る健気なワンちゃん。
    子供達と一緒に元気に育って欲しいです。

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  2. 写真や去年のテレビ放送でもワンちゃんたちを見てますが、
    みんないい表情してて、見ているこちらがほっこりします。笑

    やさしいお姉さんがそばにいてくれて、子どもたちも嬉しいでしょうね。
    サォピーアさんもティティちゃんと一緒にいい表情(かお)されてます。

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  3. 宮沢様

    本当にそうですね!

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  4. naokoさま

    ティティをほしいという人もいるんですが、サォピーアは
    いくらくれると言われても絶対に渡さない!と、言って
    いますよ(笑

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